2016 Fiscal Year Research-status Report
顧客インタラクションのエスノメソドロジー研究(国際共同研究強化)
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15KK0086
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山内 裕 京都大学, 経営管理大学院, 准教授 (50596252)
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Project Period (FY) |
2016 – 2018
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Keywords | サービスエンカウンター / エスノメソドロジー / エスノグラフィ / 顧客インタラクション / サービスの文化 / デザイン起業家 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、従来から国内で継続しているサービスの文化に関する研究を、国際的な文脈に広げて発展させている。2016年度は、まず7月にパリESSECビジネススクールに滞在し、共同研究を立ち上げた。具体的にはフランスのあるホテルチェーンと協業し、フランス、日本、中国、インドのホテルを調査し比較するというものである。実際に日本でのフィールドワークも実施した。またフランスでの研究が広がり、2017年後半にはフランスでのデータ収集の可能性が高まった。 8月から11月までデンマークのコペンハーゲンビジネススクールに滞在した。特に文化、芸術、デザインに関する研究で著名なDepartment of Management, Politics and Philosophyに滞在し、自身の研究の議論を通して深めると共に、新しく共同研究を開始した。デンマーク政府の資金に採択され、3月にはCBSから2人(Daniel HjorthとRobin Holt)を京都に招聘し、また2017年6月に京都でワークショップ、9月にコペンハーゲンでワークショップを実施する予定である。並行して、デザイン起業家の観点から共同研究を開始した。 1月から2月までシンガポール南洋理工大学のInstitute on Asian Consumer Insightに滞在した。Julien Caylaと共同で研究プロジェクトを立ち上げると共に、本プログラムで構築したネットワークを活用し、日本学術振興会の二国間交流事業でシンガポールでセミナーを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
すでに3カ国での在外研究を実施した。それにより、フランス、デンマークの他ヨーロッパ数カ国、またシンガポールでのネットワークを構築し、それぞれで共同研究を立ち上げることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
計画に含まれている米国での研究を夏に予定している。またコペンハーゲンビジネススクールとのデザイン起業家に関する研究、フランスでのレストランの研究、シンガポールとのサービスの文化に関する研究を共同で遂行していく。
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Research Products
(3 results)