2017 Fiscal Year Annual Research Report
Competitive Advantage of Regions: Comparative Studies of Industries in Europe and East Asia(Fostering Joint International Research)
Project/Area Number |
15KK0087
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
黒澤 隆文 京都大学, 経済学研究科, 教授 (30294507)
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Project Period (FY) |
2015 – 2017
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Keywords | 産業史 / 産業競争力 / 方法論 / 多国籍企業 / 政治リスク / 史学史 / ケイパビリティ / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
「基本」課題を①研究内容の深化(理論・データ),②北米の事例と研究の摂取/米・欧の架橋,③関連主題への横展開によって発展させることを狙い,以下3つの具体的課題で成果をあげた。 (1)産業論・産業史では2018年にRoutledge社より"Industries and Global Competition"を刊行し,産業概念の再定義と分析方法の提示,および11の事例研究により,競争力の長期持続のメカニズムを定時。これへの反響からM.Kipping(ヨーク大学,カナダ)との共同研究が派生し,a) 産業を戦略論におけるケイパビリティの場として捉え直す理論研究,b)産業を経済・経営分析の基本範疇として再定義する学際的・国際的な大型共同研究(産業動態研究)が派生した。a)では2017年8月(Wien EBHA)・9月(Berlin SKM)にて報告を行い,またb)ではオックスフォード大学出版との間で世界の分野トップ人材を寄稿者とする大型出版企画(ハンドブック)を契約し編集に着手している。 (2)経営史の方法論・史学史では長期時間軸と国際比較の観点で学史を再検討し,Routledge Companion to Business History所収のR.D. Wadhwani, M.Kippingとの共著論文に結実した。並行して"Organization in Time" (2014)の翻訳を進めこれも出版契約に至った。経営史の方法・課題・存在意義に関する論考は『経営史史学』に掲載の予定である。 (3)の国家主権・地政学リスクと多国籍企業に関しては,2017年6月(ABH, Glasgow),7月(AOM, Atlanta)で報告を行い,B. Wubs(ロッテルダム大), N.Forbes(コベントリー大)との共編でRoutledge社から専門書を刊行予定(2018年)である。
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Research Products
(13 results)
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[Presentation] Japan and South Korea2017
Author(s)
Takafumi Kurosawa and Young-Ryeol Park
Organizer
Business History in the Age of Modern Globalization an International Colloquium in Business History Bocconi University, Milan (Italy) (国際会議)
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