2016 Fiscal Year Research-status Report
中国における多国籍企業のグローバル調達(国際共同研究強化)
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15KK0090
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
高 瑞紅 和歌山大学, 経済学部, 教授 (30420459)
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Project Period (FY) |
2015 – 2017
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Keywords | グローバル調達 / 多国籍企業 / 本社機能 / 国際分業 / 駐在員 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、科研費基盤研究(C)「中国における多国籍企業のグローバル調達」の研究を発展させ、欧州系企業のグローバル調達戦略の実態、本社の方針と推進方法、企業内拠点間の役割分担と連携、グローバル人材の育成について研究調査を実施することである。 本年度はリーズ大学ビジネススクール(イギリス)に滞在し、共同研究者と一緒に研究についての打ち合わせや議論、インタビュー調査などを実施した。また、各種の研究会や国際学会にも一緒に参加し、情報の収集や研究内容の洗練に取り組んだ。とりわけ、共同研究者の先生がオーガナイズし、隔月に開催主催する研究会(Supply Chain Summit)に参加し、有益な議論を進めることができた。当研究会には、研究者だけではなく、企業の中で調達部門のマネジャーやサプライチェーン・マネジメント部門のマネジャーである実務家も多数参加していた。研究会では、サプライヤー(供給側)と買い手(供給される側)はそれぞれの運営実態と課題について報告し、ディスカッションを進めていたため、企業におけるグローバル調達の実態への把握と理解を深めることができた。また、共通の研究関心や問題意識を持つ研究者を訪問し、研究内容を報告した上で意見交換を行い、多くの知見を得ることができた。こうした意見交換の結果、新たな共同研究を発展させることもできた。 イギリス滞在終了後、共同研究者と一緒に研究対象である日本企業の本社を訪問し、グローバル調達の実態や本社機能、拠点間の連携などについてインタビュー調査を行った。これらのインタビュー調査や議論を踏まえて、論文の作成を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、インタビュー調査を行い、イギリスを中心とした欧州系企業のグローバル調達の実態、拠点間役割分担、拠点間連携とそのための本社機能を分析することができた。現在、原稿1本を投稿している。また、2つの原稿を作成している最中であり、そのうちの1つは、今年7月に開催予定の国際学会で研究報告を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に従い、インタビュー調査に基づき、論文の作成及び学会や研究会での研究報告を行い、成果を継続して出せるようにする。ここまでおおむね順調に進捗しているため、大きな変更は必要ないと考えている。 今後は、共同研究者の協力を得ながら、欧州大陸の多国籍企業を対象とした追加調査を行い、論文の作成や学会での研究報告を行う予定である。
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