2018 Fiscal Year Annual Research Report
Theoretical and empirical research on dynamic capabilities(Fostering Joint International Research)
Project/Area Number |
15KK0091
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
朱 穎 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (50334610)
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Project Period (FY) |
2016 – 2018
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Keywords | Regulatory Focus / 認知モデル / フレーミング / 新製品開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトの最終年度において、主に研究成果の幅広く発信に注力してきた。まず、Chinese Academy of Science, 及びデンマークのオーフス大学にて二回の研究セミナーを行った。その後、関連する研究者コミュニティへの更なる発信を目指して、研究論文2本を海外学術専門誌に投稿し、現在審査プロセスに入っている。更に、Bahaviuroal Strategyに注目した論文は本年度のアメリカ経営学会に採択され、シカゴにて研究報告を行った。この研究はこれまで議論が重ねてきたアクターの認知モデルに注目しつつ、心理学研究の中で議論されてきたRegulatory Focus理論を導入し、新製品開発における認知的心理的モチベーション要素の解明に焦点を絞った。Regulatory focus の研究はこれまで個人及びグループ内の目標測定、もしくはモチベーション分析に応用されてきたが、本研究はRegulatory focus理論を新製品開発という戦略的文脈へと拡張したことにおいて、その有意性が認められている。更に、従来のフレーミング理論を補充する形として、異なるタイプのフレーミング・プロセスはいかに企業のイノベーション活動に影響するのか、という重要な研究課題に対して理論的実証的インプリケーションを提供することが期待される。既に海外学術専門ジャーナルの一回目の審査を通過し、その後査読コメントへの対応を経て、現在第二ランドの審査に入っている。
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