2019 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation on learning mechanisms for multisensory integration and their neural mechanisms(Fostering Joint International Research)
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15KK0092
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
寺本 渉 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (30509089)
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Project Period (FY) |
2016 – 2019
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Keywords | 実験心理学 / 異種感覚統合 / 学習 / ベイズ統合 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトは外界を認識する際,視覚情報(顔,車の形)だけでなく,聴覚情報(声,エンジン音)など,複数の感覚情報を無自覚に利用している。こうした異種感覚統合を実現するためには,各感覚器が受け取る刻一刻と変化する複数の信号の中から,同一事象を発生源とする信号を見つけ出す必要がある。その際に,時空間的な一致性という基本的手がかりに加え,脳がとる効率的方略と考えられるのが,過去の経験に基づきあらかじめ結びつける信号を決めておくこと(異種感覚間対応学習)である。本研究では,異種感覚間対応学習によって獲得された感覚どうしの対応づけルールの維持・更新プロセスに関わる心的メカニズムとその神経基盤について,心理物理学的手法と生理心理学的手法および計算論的手法を用いて明らかにすることを目的としている。 本年度は国際共同研究者であるドイツ・Ulm大学のMarc Ernst教授のもとを2019年12月4日から2019年12月13日まで訪問し,仕上げの心理物理実験を実施した。前年度と同様に連続フラッシュ抑制(continuous flash suppression)技法を使い,意識にのぼらない視覚情報が音声知覚に及ぼす影響をさらに調べた。視聴覚刺激間に時間ずれを設け,視覚刺激が意識にのぼる条件と意識にのぼらない条件の比較を行い,意識にのぼらない条件では統合の時間窓が極めて狭くなっていることを見いだした。また,これらの新しく得られた知見を広く公表するため,論文の共同執筆と学会での発表準備を進めた。
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Research Products
(6 results)