2016 Fiscal Year Research-status Report
高ルミノシティLHCに向けたATLASミューオン検出器システムの高度化(国際共同研究強化)
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15KK0166
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
越智 敦彦 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (40335419)
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Project Period (FY) |
2016 – 2018
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Keywords | 素粒子実験 / 粒子測定技術 / LHC実験 / ATLAS実験 / MPGD / ガス放射線検出器 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題研究による事業は、平成28年度末からスタートしているが、海外共同研究のための渡航は平成29年度からを予定しており、本年度は準備として現地(CERN)担当者との連絡調整、及び現所属機関内(神戸大学)の調整のみであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究のための渡航は平成29年度からであるため、平成28年度は予算を使用することはなかったが、現地での研究遂行のための現地機関(CERN, ATLAS NSW グループ及びRD51)との連絡調整や現地滞在許可証の取得などを既に済ましており、国内所属機関である神戸大学での授業や委員会などの負担の調整等を済ませ、来年度からの出発に支障がないよう準備ができていることから、概ね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
海外機関としてCERNに長期滞在するのは、平成29年9月末頃からを予定しているが、その前にも4月、6月に現地との共同研究をスムーズに進めるための連絡調整を行うためにそれぞれ1~2週間ずつCERNに滞在し、現地での共同研究の端緒を開く。 平成29年度後半から現地に滞在して本格的に共同研究をスタートさせるが、この時期よりLHC実験アップグレードのための大型のマイクロメガス検出器の組立が始まる予定であり、この検出器開発を最大の目的とする。これは、MPGDを用いた検出器としてはこれまで例の無い最大級のサイズを持つものであり、実現のためには多くの研究要素が必要であり、また我々を含めこれまでその部品の製作に関わった研究者たちの共同研究によって組みたてられるものである。現地に長期滞在することにより、この共同研究グループの中で主導的地位を獲得しつつ研究を推進する予定である。
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