2022 Fiscal Year Research-status Report
水圧破砕によって誘発される地震のメカニズムの解明(国際共同研究強化)
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15KK0171
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
金 亜伊 横浜市立大学, 理学部, 准教授 (00633851)
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Project Period (FY) |
2020 – 2023
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Keywords | 誘発地震 / 水圧破砕 / 地震のメカニズム / 機械学習 / 地震の破壊過程 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は水圧破砕によって誘発される地震のメカニズムを明らかにする事を目的としている.水圧破砕はシェールガス開発等において使用される技術で,国内においても生産実験が開始される等近年注目を浴びている。しかし当該技術が開発の生産性をあげる一方で,有感地震や帯水層汚染の報告にその安全性が懸念されている.誘発地震の発生のメカニズムについての知見を深めることで, 流体注入による亀裂の生成,成長と貯留層の特性に対する理解が進み,帯水層汚染や周辺断層への刺激による災害を抑制し,安全かつ効率的な資源開発の実現に貢献する事を目指している. 2022年度もコロナ禍の影響で渡航を断念することになったが, 連携先とはオンラインで打ち合わせえをしながら研究を開始した. ターゲットのエリアをカナダのPeace Riverとし, 2022年11月に発生したM5.6のカナダ最大の誘発地震を中心にM5クラスの地震の震源過程について調べることにした. 今年度はそれらのデータの整理と予備解析として震源時間関数を求めるために経験的グリーン関数となりうる地震の選定を行った. また昨年度より継続して行って来た波形を検出, 検測するための機械学習を用いたアルゴリズムの開発では誘発地震と似たメカニズムで発生していると考えられる箱根火山の地震データを使用してモデルを構築した. このモデルを今後誘発地震に適用しより多くの地震を検出、検測を目指す.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍により渡航がままならなかったことが遅延の大きな理由である. 子供達はワクチンを摂取する年齢に達していないので渡航させることができず, 国内で預けるあてもないので自分自身も渡航できない状況であった.
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Strategy for Future Research Activity |
比較的大きな地震の破壊過程の解析, 及びその他の地震のスペクトル解析を行い地震の応力降下量の時空間変化などについて検証する. 開発した機械学習モデルを用いてより多くの地震を検出することで地震の震源過程と地震活動の関係性について考察する. 連携先へは条件が揃い次第渡航予定ではあるが, コロナ禍の状況次第で再び延期せざるを得ない状況もあると考えている. 幸いリモートでのミーティングが行える状況であるので、渡航できない間も相手先とは密に連絡を取り合い進捗を共有する予定である.
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