2018 Fiscal Year Research-status Report
安全かつ低消費電力な高機能福祉システムを実現するハイブリッド型運動制御手法の構築(国際共同研究強化)
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15KK0194
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
平田 泰久 東北大学, 工学研究科, 教授 (20323040)
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Project Period (FY) |
2016 – 2019
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Keywords | 知能機械 / 高齢者・障がい者支援 / 歩行支援 / 移動支援 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,日本とフランスの国際共同研究にて,車いすや歩行器といった福祉システムをより効果的に社会に組み込むために必要となる機能を検討し,高齢者や障がい者の意欲的な社会参加を促すシステムの研究開発はもちろん,家族,医療・福祉関係者,行政などが協力して高齢者や障がい者を見守ることができる新しい社会システム構築の足掛かりとなる技術を研究開発する. 本年度は,利用者の状態を推定する手法の開発を行い,例えば歩行器に搭載されたセンサを用いて使用者が,立ち上がりたいのか,歩行をしたいのか,もしくは転倒等の危険な状態にあるのかといった状態を推定する手法の検討を行った.これにより,人間の状態に応じてシステムの支援機能を変更することが可能となる. また,人間の状態推定は,歩数計のような一般的な活動量計以上の情報であり,このような情報をクラウドサーバに蓄積し,遠隔地から見守りを行うことができるシステムに応用することが可能となった.さらには,情報を様々な福祉機器間で共有することで,それぞれの福祉機器が近くに存在する場合に,より安全で効率的な移動支援を行うことができるシステムの開発に取り組んだ. そのほか,歩行器や車いすの研究にとどまらず,障がい者支援という観点から様々共同研究の検討を行った.例えば,障害を持つダンサーの支援や,障がい者ゴルファーのための支援など,障がい者がより積極的に社会参加することを支援する技術の研究開発を検討している.特に障がい者ダンサーの支援のために,当該研究室の学生がパリ・サクレ―大学に滞在し,共同研究を始めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
複数回の滞在によって定期的な議論を行うことが可能となり,当初予定していた研究テーマに加えて,様々な障がい者支援に関する取り組みをスタートすることができた.また,当該研究室学生がパリ・サクレー大学へ滞在し共同研究を開始した.
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Strategy for Future Research Activity |
計画していた研究はほぼ実現できているが,国際共同研究の実施により,さらに発展した研究につながりつつある.具体的には,障がい者ダンサー支援を目的とした芸術と技術の融合研究が始まり,当初の最大の目的である高齢者や障がい者の社会参加を促す一つの形を示すことができる可能性がある.当学研究室学生がパリサクレ―大学に滞在し,研究することも始まっており,さらなる研究の発展につながると考える.
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Research Products
(6 results)