2017 Fiscal Year Research-status Report
水同位体比データ同化システムを用いた大気・陸面水循環過程の詳細解明(国際共同研究強化)
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15KK0199
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
芳村 圭 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (50376638)
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Project Period (FY) |
2016 – 2018
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Keywords | 水安定同位体 / 蒸発散 / 植物活動 / 水蒸気同位体比 / 成分分離 / 地球水循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
サンディエゴ州立大学での長期滞在(2017年7月から2018年3月)を実施し、水同位体モデルを用いた水循環研究を推進させた。具体的な研究成果は以下の通り。1.まず、短寿命気候汚染物質(SLCP)による陸域水循環への影響を検討した。その結果、黒色炭素粒子排出を制限することで全球での水資源のストレスが緩和する可能性があるが、排出を抑制しても推進しても洪水暴露人口は増大することを示した。2.さらに、観測で見られる月単位の降水同位体比と層状性・対流性降雨の割合との相関について、モデルでは見えないためにモデルの水循環性能の悪さによるものと言われていたが、水蒸気輸送過程を再現(拘束)したうえで、現実に観察された層状性対流性降水の割合で再整理すると、観測と似た関係性が出てくることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
査読論文を15篇(英語10篇、日本語5篇)が出版され、国際原子力機関の研究課題に本研究カウンターパートと連名で応募するなど、成果発表及び新たな展開の両者において順調に推移しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
引続き当該研究を推進する。
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Research Products
(14 results)