2018 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of detailed water cycle processes in atmosphere and land surface using stable water isotope data assimilation system(Fostering Joint International Research)
Project/Area Number |
15KK0199
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
芳村 圭 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (50376638)
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Project Period (FY) |
2016 – 2018
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Keywords | 水安定同位体 / 蒸発散 / 植物活動 / 水蒸気同位体比 / 成分分離 / 地球水循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度に実施した海外(サンディエゴ州立大学及びスクリプス海洋学研究所)での半年強の滞在を経て、平成30年度は、国内にて成果を表に出す作業に専念した。その結果、10件の研究論文の発表、10件の学会発表(うち招待講演1件)が表すとおり、分担者がいない研究プロジェクトとしては極めて生産性の高い最終年度を過ごすことができた。中でもNature誌系列のデータ論文誌であるScientific Dataに掲載されたWei et al. (2019)は、本研究で目的としていた世界中(北米6、欧州6、アジア10、アフリカ1、オセアニア1、北極域2、南極域2、船舶航空機8、計36箇所)の水蒸気同位体比観測データを集めたものであり、まさに国際共同研究を強化したことの賜であった。その他、芳村(2018)による同位体水文気象学に関する総説では、本研究の目的の一つである同位体比データ同化の将来展望が述べており、衛星観測及び現地観測の重要性を強調している。さらに、本国際共同研究の展開のひとつとして、国際原子力機関が統括するCRP(Coordinated Research Program)のIsotope-enabled Models for Improved Estimates of Water Balance in Catchments(同位体モデルによる流域水収支推計改善)に平成29年度に応募し、平成30年度に採択され共同研究が開始している。その第一回会合が11月にウィーンのIAEA本部で行われ、成果物である報告書が間もなく公開される見込みである。こうした成果を鑑み、本研究の目的は十分達成されたと考えている。
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Research Products
(24 results)
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[Int'l Joint Research] スクリプス海洋学研究所(米国)2018
Year and Date
2018-03-18 – 2018-03-28
Country Name
U.S.A.
Counterpart Institution
スクリプス海洋学研究所
Co-investigator Overseas
Alexander Gershunov
Department
CASPO
Job Title
Researcher
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