2019 Fiscal Year Annual Research Report
Integrated Analysis of dense ocean observation network data toward precise estimation of seafloor crustal deformation and ocean fluctuation(Fostering Joint International Research)
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15KK0218
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
有吉 慶介 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(地震津波予測研究開発センター), 研究員 (20436075)
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Project Period (FY) |
2016 – 2019
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Keywords | 余効すべり過程 / 海底地殻変動 / 黒潮蛇行 |
Outline of Annual Research Achievements |
●2016-2018年度には、カリフォルニア大学バークレー校およびマサチューセッツ工科大学に滞在し、余効すべりと摩擦特性との関係および海底水圧計に対する中規模渦の影響についてセミナーなどを通じて議論をした。 ●2019年7月にモントリオールで開催された国際測地学会地球物理学連合の総会に参加したのを機に、マサチューセッツ工科大学を2か月程度滞在し、海底圧力計のコヒーレンス解析や海洋変動が地震活動に及ぼす可能性について議論した。この期間中にロードアイランド大学を訪問し、上記の議論の内容に関してセミナーを開催し、南海トラフ沿いの海底ケーブル式観測網を活用した今後の観測計画について共同研究の申し入れを受けた。さらに、ウッズホール海洋研究所でもセミナーを開催し、台風が及ぼす海底圧力計への影響について議論をした。 ●2019年11月にはボストン総領事館主催の宇宙シンポジウムに参加した際に、マサチューセッツ工科大学を再訪し、今後の共同研究の方針について話し合うと共に、日本での講演を依頼していたが、ビザの更新期間やコロナウィルスの時期と重なったために断念した。この滞在期間中に、タフツ大学を訪問し、余効すべり伝播速度と摩擦特性との関係について議論した。 ●2019年12月にはサンフランシスコで開催された米国地球物理学連合大会を機に、カリフォルニア大学バークレー校地震研究所にそのまま滞在し、海洋変動と地震活動との関係について議論した。 ●カリフォルニア工科大学への滞在も予定していたが、本人がコートダジュール大学へ移動したため、2020年3月に訪問する予定であったが、コロナウィルスの影響で断念した。しかし、上記全ての研究者とは、今回の科研費を機に強い人的ネットワークを形成することが出来、今後の共同研究の発展的継続が期待されるものとなった。
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