2016 Fiscal Year Research-status Report
哺乳類細胞における浸透圧ストレス受容・応答機構の解明(国際共同研究強化)
Project/Area Number |
15KK0297
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
名黒 功 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80401222)
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Project Period (FY) |
2016 – 2018
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Keywords | シングルセル解析 / シグナル伝達 / ストレス応答 / 浸透圧ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は未だ渡航をしておらず、実質的な海外共同研究は開始していない。 来年度の渡航に向けて具体的な研究計画や渡航の予定などを渡航先と調整した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、来年度末に渡航を予定している。既に具体的な研究計画や渡航の予定などを渡航先と調整を進めており、予定通りに渡航できる見通しである。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度行う国際共同研究では、シングルセルウェスタン法という最先端のシングルセル解析技術を開発した研究室に滞在し、その技術の理解と習得、実施を中心的な目的に据えている。 具体的な研究の実施手順としては、申請者が来年度3月末にUniversity of California, BerkeleyのDr. Herrのもとに渡航し、Herr教授の指導のもとシングルセルウェスタン法の手技を習得する。そのまま半年間、先方の研究室の設備を利用して当該研究を進める。研究内容は、浸透圧などのストレスを負荷した細胞についてシングルセルウェスタンを行い、1細胞のタンパク質の量・翻訳後修飾(リン酸化等)の定量的検出を行い、その細胞の表現型と対応づける。解析対象とする注目タンパク質としては、これまでの基課題で同定している浸透圧応答分子群やASK3、NFAT5を予定している。注目タンパク質の過剰発現やノックダウンも行い、能動的に量のバリエーションを変化させた場合の表現型や他の注目タンパク質の挙動についても検討を行う。これらの解析により、申請者が解明を目指している浸透圧シグナル伝達分子と細胞応答のつながりについて、既存の細胞集団を対象とした解析技術では到達できない深さで実証を行う。
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