2018 Fiscal Year Annual Research Report
Basic resarch for the diagnosis of the severity of brain injury after hypoxic ischemic insult by measuring changes in cerebral hemodynamic and EEG (Fostering Joint International Research)
Project/Area Number |
15KK0311
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
中村 信嗣 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (30437686)
|
Project Period (FY) |
2015 – 2018
|
Keywords | 神経血管反応 / NIRS / 早産羊 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、早産羊4頭を用いて、実験を行った。母羊は、静脈麻酔下に気管内挿管、人工呼吸器管理とした後、全身麻酔下に母羊を開腹し、胎児羊の上半身を露出後、左正中神経を描出し、電気刺激用電極を上腕正中神経に(図2B)とりつける。また、右上腕動脈に動脈ラインを確保した(担当:Flora Wong、中村)。シンクロトロンによる撮影実験では、内頚動脈に造影剤投与用の動脈ラインを留置後、気管内挿管をし、人工呼吸器下に呼吸サポートを開始し、人工サーファクタントを投与後に、臍帯結紮を行い、児を娩出する。その後保温を行いながら、シンクロトロン撮影ハッチ内へ移動。大脳皮質感覚野の部位に左右対称に2対ずつNIRSプローブと脳波電極を頭部装着後、電気的刺激を与えて生じる脳内Hb変化を検討する。3種類の異なる長さの刺激(1.8, 4.8, 7.8秒)を無作為に行い、SEP反応やNIRSによる脳内Hb反応、synchrotronイマジングによる微細血管変化を調べた。SEP、脳内Hb変化は専用ソフトウェアによる加算平均し解析した。その結果、早産児羊では、より長い時間の刺激になると、OxyHbの増加が著名となり、その場合、毛細血管の拡張も顕著となることが分かった。さらに、血管径毎に、刺激前後での拡張有無があるかを調べたところ、血管径が小さいものほど、刺激によって拡張が多い事がわかった。
|