2018 Fiscal Year Annual Research Report
The determiniation of megakaryocyte lineage commitment of hematopoietic stem cells(Fostering Joint International Research)
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15KK0350
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
石津 綾子 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 客員准教授 (10548548)
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Project Period (FY) |
2016 – 2018
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Keywords | 造血幹細胞 / ミトコンドリア / 巨核球 / 分化 / 単一細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
恒常的な血球産生には造血幹細胞の維持・増殖・分化が不可欠である。造血幹細胞は異なった機能を有する複数のクローンから構成され(heterogeneity)、血小板に偏った分化能をもつ造血幹細胞の存在が指摘されている。一方、巨核球は造血幹細胞と多くの性質を共有するものの、その分化機構は不明瞭な点が多い。申請者は、科学研究費(若手研究A)の交付を受け、造血幹細胞のheterogeneityのーつである巨核球への特異的分化能を規定する新規因子の同定とそのメカニズムの解明を対象とする研究を行っている。幹細胞の多 様性を解析するため、造血幹細胞のSingle cellレベルでの遺伝子・タンパク発現解析で多くの実績があるシンガポール国立大学Canc er Science Institute (CSI) (Dr. Toshio Suda) (Dr Touati Benoukraf)及びGenome Institute Singapore と共同研究を実施している。昨年度はサイトカイン刺激を負荷した造血幹細胞の単一細胞レベルでのRNAシークエンス解析をおこなった。また、昨年度と引き続き、シンガポール国立大学CSI (Dr. Toshio Suda)でThpo 欠損マウス及びThpo floxed/floxed mouse を開発しており、これらマウスにおける造血幹細胞の特性を解析した。また、Thpo欠損マウスから分離した造血幹細胞のRNAシークエンス解析をおこなった。サイトカイン刺激による造血幹細胞の変化に、Epigeneticな制御の関与も示唆されたため、本年度はサイトカイン刺激後の造血幹細胞のATACシークエンス解析を行った。
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