2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15KT0046
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Research Institution | Atomi University |
Principal Investigator |
石田 信一 跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (80282284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴 宜弘 城西国際大学, 国際人文学部, 教授 (50187390)
中島 崇文 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (90386798)
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Project Period (FY) |
2015-07-10 – 2020-03-31
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Keywords | バルカン / 歴史教育 / 民族紛争 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.昨年度に引き続き、各自がバルカン諸国の教育制度・教育事情に関する文献および紛争研究に関する文献の収集・閲覧を行いながら、歴史教育から見た紛争と和解の問題について、研究会(2017年5月27日、10月7日、12月23日、2018年2月5日、計4回)等を通じて情報の共有と論点の整理を行った。研究会においては、各自の調査報告等に加えて、Karina V. Korostelina et al. eds., History Education and Post-Conflict Reconciliation: Reconsidering Joint Textbook Projects をはじめとする重要な先行研究や取り組みの紹介・分析を通じて、紛争と和解の問題に関する独自の分析の視角や方法論の確立に向けた議論を深めることができた。 2.スロヴェニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、セルビア、コソヴォ、ルーマニア、ブルガリア等の国々で現地調査を実施しつつ、バルカン諸国で活動する研究者・専門家らとの広域的な研究ネットワークの形成・補強を行った。 3.セルビアのベオグラードで開催された国際南東欧研究学会の国際会議(2017年12月7日・8日)に本研究参加者2名が出席し、各々の研究成果に関する報告を行った。 4.歴史教育を通じた和解の試みとして知られるギリシャの「南東欧の民主主義と和解のためのセンター」(CDRSEE)による共通歴史教材の続編(Teaching Contemporary Southeast European History: Source Books for History Teachers、全2巻)の翻訳に着手した。本研究参加者がCDRSEEを訪問し、情報交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ計画どおりに文献・情報の収集・整理および研究者・専門家との意見交換を含む現地調査を進めているほか、先行研究や取り組みの紹介・分析を中心とする定期的な研究会の開催およびバルカン史共通教材の精読・翻訳作業によって研究の深化を試みている。
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Strategy for Future Research Activity |
1.引き続き研究会において先行研究や取り組みの紹介・分析を行い、紛争と和解の問題に関する新たな分析の視角や方法論の確立をめざす。 2.現地研究者の招聘等を通じて最新の研究動向・成果を把握・吸収するとともに、公開講演会・シンポジウムを開催するなどして情報発信につとめる。 3.バルカン諸国で活動する研究者・専門家らを加えた広域的な研究ネットワークの形成をいっそう推進する。 4.若手研究者に加えて東アジア研究の専門家や歴史教育関係者の参加をうながし、研究体制の強化をはかっていく。
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Causes of Carryover |
(理由) 計画していた現地調査および研究者招聘のうち、諸般の事情により実施できないものがあったため。 (使用計画) ユーゴスラヴィア後継諸国およびブルガリアを主たる対象とする未実施の現地調査および研究者招聘を実施する。
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Research Products
(9 results)