2020 Fiscal Year Annual Research Report
Conflict and Reconciliation through History Education in the Balkans
Project/Area Number |
15KT0046
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Research Institution | Atomi University |
Principal Investigator |
石田 信一 跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (80282284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴 宜弘 城西国際大学, 国際人文学部, 教授 (50187390)
中島 崇文 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (90386798)
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Project Period (FY) |
2015-07-10 – 2021-03-31
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Keywords | バルカン / 歴史教育 / 民族紛争 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.各自がバルカン諸国の教育事情や歴史研究・歴史教育に関する文献および紛争研究に関する文献の収集・閲覧および現地研究者とのメール等による情報交換を行いながら、歴史教育から見た紛争と和解の問題について取り組み、これまでに研究会等を通じて共有された基本情報や論点整理を活かしながら、総括的な論文集の刊行に向けて研究論文の執筆に着手した。2021年度にはその刊行もしくはWEB上での公開を見込んでいる。 2.セルビア、クロアチアをはじめとして2010年代末から歴史教育の大幅な見直しおよび歴史教科書の刷新を行っている国々もあることから、それらの詳細な分析につとめ、その成果の一部を所属研究機関の紀要等に発表した。 3.上記1.の成果を公開するために、歴史教科書データベースを含む特設サイト開設の準備を行った。 4.歴史教育を通じた和解の試みとして知られるギリシャの「南東欧の民主主義と和解のためのセンター」(CDRSEE)による新しい共通歴史教材(現代史編)の内容の分析および翻訳作業を継続して行った。なお草稿段階だが、翻訳の精度を高め、2021年度または2022年度に翻訳書を刊行する予定。 5.新型コロナウィルス感染拡大に伴い、バルカン諸国での現地調査は中止せざるをえず、直接の接触はできなかったものの、WEBやメールを通じてコンタクトをとり、各国の歴史教育に関する最新の動向の把握および研究者ネットワークの維持・拡大につとめた。
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Research Products
(4 results)