2017 Fiscal Year Annual Research Report
Exposure to chronic violence due to armed conflicts and community resilience among students and young adults
Project/Area Number |
15KT0128
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
清野 薫子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (10508336)
|
Project Period (FY) |
2015-07-10 – 2018-03-31
|
Keywords | 紛争 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、ベトナムフエ市の学生を対象に生活環境調査・健康調査を実施した。また、昨年度にアフガニスタンカブール市で実施した現地調査データの解析、ならびに、これまでに収取したベトナムの学校調査データを用いた分析を続行した。 カブール調査:カブール市内の学校の男女教員600名を対象に、紛争時の暴力経験、食糧、水、住居の確保状況、現在の健康状態(主観的健康観、メンタルヘルス、怪我・傷害、非感染症による受診状況)、学校教育を通じた地域、社会への連携稠密についての聞き取り調査項目を用いた。対象者の半数は体重過剰であり、18%に肥満、12.0%高脂血症が認められた。対象者の半数が、過去1年間に安全な飲料水への懸念を感じたことがあると回答しており、また食糧の入手困難については40%が主食の入手困難を報告した。紛争経験時、現在の食糧の不足状況と、現在の食習慣、体重、BMI,高血圧症状、脂質異常症状の有無について関連を分析した。ベトナムフエ市の現地調査では、5つの小学校の学童648名を対象に身体計測、ならびに質問紙をもちいた聞き取り調査を実施した。質問紙調査項目は、世帯の社会経済状況、現在の健康状態、既往、生活習慣、1日の過ごし方とした。 ベトナム全域で2013年に行われた調査データの分析では、学童期の青少年を対象に分析を行い、学校でのいじめ、青少年の心身の健康状態と、両親との関係、社会経済状況との関連について明らかにした。
|
Research Products
(4 results)