2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16002007
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
磯部 稔 Nagoya University, 大学院・生命農学研究科, 名誉教授 (00023466)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安立 昌篤 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教 (80432251)
久世 雅樹 名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 助教 (40335013)
|
Keywords | 構造認識機構 / タンパク質脱リン酸酵素阻害剤 / 時間読みタンパク質 / テトロドトキシン / シガトキシン |
Research Abstract |
生理活性天然有機化合物について構造決定・全合成・類縁活性体の化学合成に次いで、作用発現の分子機構解明という総合的研究分野が形成された。最近では生物有機化学を基礎としてこれら生理活性天然有機化合物の生物機能を、分子レベルで水素原子の位置までを特定してタンパク質分子との相互作用研究が超微量で実行可能となってきた。生理活性天然有機低分子と生体高分子の構造を相互に識別し合う分子間相互作用の基本原理を解明することは急務であり、かつ実現も夢ではなく目的とすることができるようになった。ChemicalBiologyという領域名称は生物から化学まで広域にわたっているが、生物現象の多くは化学物質により情報伝達されることでうまく機能しており、その機能分子に重心を置いた生物分子科学と定義できよう。分子情報伝達は、生理活性物質とその標的タンパク質分子との複合体形成を鍵段階として引き起こされる。活性発現の場では、構造認識機構によって分子情報が伝達され、活性発現のカスケード機構が働いており、その分子(あるいは標識物質)を直接・間接に観察する方法論確立を目標とする。すでに研究代表者磯部は、未来開拓研究事業のプロジェクトリーダー(H8-12年度)及び、更に新領域として文科省科研費特別推進研究(H16-20年度)として、分子情報伝達のもとになる生理活性天然有機化合物がタンパク質巨大分子の中で果たす分子構造相互認識機構の役割と原理を解明する手法を確立した。この手法をさらに発展させ、有機合成をあわせて駆使して、活性の著しい天然有機化合物とタンパク質を模範とする分子間相互作用を解明し、究極的にはそこで明らかになった分子情報伝達の原理を創薬化学に利用する道を開拓することを目的とする
|
Research Products
(22 results)
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Molecular Heterogeneity of TIME-EA 4, a Timer Protein in Silkworm Diapause Eggs. Suthasinee Pitchayawasin-Thapphasaraphong2009
Author(s)
Tani N., Isobe, M., Kai, H., Kurahashi, T., Kato,J., Trisunan. S.
-
Journal Title
Biochem. Biosciences and Biotechnology (Accepted for publication)
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Protein Phosphatase Inhibitory Activity of Tautomycin Photoaffinity Probes Evaluated at Femto-molar Level2008
Author(s)
Sydnes, M.O., Kuse,M., Kurono, M., Shimomura, A., Ohinata, H., Takai. A Isobe, M.
-
Journal Title
Bioorg. Med. Chem. 16
Pages: 1747-1755
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-