2005 Fiscal Year Annual Research Report
適応型ストリーム処理に基づく能動的コンテンツ統合利用に関する研究
Project/Area Number |
16016205
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
北川 博之 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (00204876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 佳治 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (80263440)
森嶋 厚行 筑波大学, 図書館情報メディア研究科, 助教授 (70338309)
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Keywords | ストリーム / 情報統合 / 連続的問合せ / 問合せ処理 / コンテンツ分析 / 移動体オブジェクト / リンク解析 |
Research Abstract |
Web, XML,ブロードバンド通信などの発展に伴い,ネットワーク上を時系列的なストリームとして動的に送受信される情報の重要性が増加しており,ストリーム形式の情報の処理に対する新たな技術開発や既存技術の体系化が早急に求められている.本研究は,ストリーム形式で配信されるコンテンツと既存情報源に格納されたコンテンツの多様な統合利用技術の構築を目的とするものである.この目的を達成するため,(1)ストリーム統合処理のためのフレームワークと高効率化技術,および(2)ストリームに対するコンテンツ分析技術の2つの視点より研究を推進した.具体的には今年度は下記の研究課題に関する研究を推進した. (1)ストリーム型情報源統合環境の構築と適応型連続的問合せ処理:連続的問合せを用いたストリームデータの能動的な統合環境の構築を目的とする.本年度は,これまでよりさらに性能の高いキャッシュを用いた複数問合せ最適化手法を開発した.また,ストリームを履歴データとして蓄積し,連続的問合せ中で利用可能とするシステムの設計とプロトタイプシステム構築を行い,実データと実環境を用いて実証的な評価実験を行った. (2)ストリームのコンテンツ分析手法:移動ウィンドウ方式に基づくテキストストリーム中のトピック抽出手法について詳細な比較研究を行った.また,テキストストリームのインクリメンタルな解析手法を開発した.さらに,ストリーム間の相関関係を分析するための基盤技術を開発した. (3)移動軌跡ストリームからの移動統計量抽出手法:移動体位置情報がストリームとして配信される場合について,動的な移動ヒストグラムの構築手法を開発した.また,記憶容量のさらなる圧縮を行う方法やビットマップを用いた改良手法も開発し,比較評価を行った. (4)Webアクセスログストリームに基づくWebリンク一貫性維持手法:Webリンクの一貫性を連続的にモニタリングし,リンク一貫性が維持されていないことを発見すると,能動的に一貫性を維持するようリンクを変更するためのシステムを開発し,より本格的な評価実験を行った.
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Research Products
(15 results)