2004 Fiscal Year Annual Research Report
コンテンツ配信管理システムとその安全性確認に関する研究
Project/Area Number |
16016258
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤原 融 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (70190098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 靖哲 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (00263434)
吉田 真紀 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (50335387)
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Keywords | コンテンツ配信 / 委託配信 / プロトコル / オフライン型配信 / 安全性 / アクセス制御 / P2P型ネットワーク |
Research Abstract |
コンテンツ配信管理について,主として,仲介者が存在する配信サービスを対象としていくつかの場合に配信法を考案した.仲介者が存在する配信サービスとして,携帯電話網における配信サービスとインターネットにおける委託配信サービスがある.携帯電話網における配信サービスでは,携帯電話事業者が仲介者となり,インターネットにおける委託配信ではISPなど配信基盤と料金徴収基盤をもつ配信者が仲介者となる.仲介者は視聴者へのコンテンツ配信を仲介し,視聴者に対するコンテンツ利用料金の課金やコンテンツ提供者に対する分配金の支払いを行う.仲介者がいない場合に比べ,視聴者の選択履歴を仲介者に対しても秘匿し,請求する利用料金や分配金の金額が正しいことも保証する必要がある.配信法として,これらの要求を満たすものを開発した.なお,委託配信法は既存の委託配信サービスと合わせて,配信毎にコンテンツ提供者と仲介者が通信を行わないオフライン型となっている.また,これらの配信法の実現を検討し,計算量やメモリ量を明らかにした. コンテンツ配信を含めプロトコルの安全性確保の技術については,安全性でない場合にその再設計に有用な情報を提供する方法を検討し,いくつかの成果を得た. アクセス制御ポリシーを自己更新可能な,XML文書アクセス制御システムの提案と実現を行った.まず,XML文書の配信環境としてP2P型ネットワークを想定した.そして,監視機関がネットワーク上のノードとして存在し,著作権違反など違法なXML文書へのアクセスを禁止するポリシーを適宜XML文書に埋め込んで配布する方式を提案した.実現においては,アクセス制御ポリシー記述言語としてOASIS標準のXACMLを採用し,そのobligationの機能を用いて自己更新機能を実装した.また,アクセスの種類として読み出しのみを考え,XSLTのスタイルシートを用いてアクセス制御を行うシステムの実現も行った.
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