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2004 Fiscal Year Annual Research Report

大規模ネットワークにおけるGridFTPのための通信プロトコルの研究開発

Research Project

Project/Area Number 16016261
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

大崎 博之  大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (00294166)

Keywordsグリッドコンピューティング / GridFTP / TCP / パラメータ設定
Research Abstract

近年、地理的に分散した計算機資源をネットワークにより接続することにより、計算機資源の有効利用を図るとともに、大規模な科学技術計算を可能にする、広域グリッドコンピューティングが注目を浴びている。広域グリッドコンピューティングでは、大容量のファイルを転送するためにGridFTPと呼ばれるデータ転送プロトコルが用いられている。GridFTPは、既存のTCPの問題点を解消するため、以下のような機能を持っている。まず、TCPのスロースタートフェーズにおける転送レートの立ち上がりを速くし、さらにTCPの輻輳回避フェーズにおいて高いスループットを達成するため、複数のTCPコネクションを並列に確立できる。また、ネットワークの帯域遅延積に応じて、GridFTPサーバとGridFTPクライアント間でTCPソケットのバッファサイズを動的に交渉することができる。しかし、最適な並列TCPコネクション数や、TCPソケットのバッファサイズの大きさについては、これまで十分な検討が行われていない。そこで、本年度ではTCPコネクション数とTCPソケットバッファサイズに着目し、GridFTPの最適なパラメータ設定を定量的に明らかにした。いくつかの数値例により、GridFTPの制御パラメータ設定方法としては、TCPソケットバッファサイズWをできるだけ大きく取り、これにあわせて、ボトルネックリンクの帯域を100%利用できるように、並列TCPコネクション数Nを設定すれば良いことを示した。また、シミュレーション結果と解析結果を比較することにより、近似解析の妥当性を示した。

  • Research Products

    (4 results)

All 2005 2004

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] On scalable modeling of TCP congestion control mechanisms for large-scale IP networks2005

    • Author(s)
      H.Ohsaki, J.Ujiie, M.Imase
    • Journal Title

      Proceedings of IEEE SAINT 2005 N/A

      Pages: 361-369

  • [Journal Article] 流体近似法を用いたアクティブキュー管理機構DREDのモデル化および性能評価2005

    • Author(s)
      山本 英之, 大崎 博之, 今瀬 真
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 IN2004-183

      Pages: 55-60

  • [Journal Article] データ転送プロトコルGridFTPの自動パラメータ設定機構の提案2005

    • Author(s)
      伊藤 建志, 大崎 博之, 今瀬 真
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 IN2004-182

      Pages: 49-54

  • [Journal Article] 広域グリッドコンピューティングにおけるデータ転送プロトコルGridFTPのパラメータ設定方法に関する研究2004

    • Author(s)
      伊藤 建志, 大崎 博之, 今瀬 真
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 IN2004-39

      Pages: 19-24

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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