2004 Fiscal Year Annual Research Report
セマンティックウエッブコンピューティングのための概念体系の収集と統合
Project/Area Number |
16016287
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
武田 英明 国立情報学研究所, 実証研究センター, 教授 (80252831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市瀬 龍太郎 国立情報学研究所, 知能システム研究系, 助手 (00332156)
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Keywords | セマンティックWeb / 知識流通 / オントロジー / WWW / メタデータ / 概念体系 |
Research Abstract |
研究ではセマンティックウエッブコンピューティングのための概念体系の収集と統合する方法について研究するものである.セマンティックWebはこれまでの単なる情報の流通から意味を含有した情報の流通を可能としようとする試みである.意味を含有した情報とはまさに知識であり,その典型的な表現の一つは概念とその関係である.そこで,本研究ではこの概念体系に注目して,その流通を可能とする方法について研究するものである. 本研究ではこの概念体系の構築と流通に関して二つのアプローチを取っている.ひとつは"公共的"概念体系の収集と統合であり,もうひとつは"私的"概念体系の収集等と統合である.前者においては,少数の大規模な概念体系を対象としてそのシステマチックな統合アルゴリズムの構築と集中的管理方法が研究の焦点となる.後者におていはいかに多くの人間が自らの概念体系を公開できるかというのがボトルネックになるので,本年度はこの点に焦点をあてた. まず,前年度から引き続いて行っている概念体系の統合手法HICALについて新たにNaive-Bayesによる内容の類似を補足的に用いる方法SBI-NBを開発した.この方法によりHICALでは共有するインスタンスが少ないときに親カテゴリにマッピングされやすい傾向が是正されることが実験的にも確かめられた.もうひとつの研究として個人が情報を収集,生成,公開するための統合的基盤について研究を行った.この研究ではweblogを拡張することで,人間間のネットワークをつかった情報流通が可能な仕組みを提案した.
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