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2004 Fiscal Year Annual Research Report

近世日本における繊維機器のメカニズムの解明と復元

Research Project

Project/Area Number 16018206
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

田中 鶴代  国立大学法人東京農工大学, 工学部, 助教授 (30113369)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 真貝 哲夫  国立大学法人東京農工大学, 工学部, 助手 (90282813)
北嶋 克寛  国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (70107556)
Keywords科学技術史 / 繊維
Research Abstract

東京農工大学工学部附属繊維博物館は「江戸時代に起源をもつ繊維関係道具・機械類に関する総合調査研究」の研究課題で平成14・15年度に特定領域研究「江戸のモノづくり」の科学研究費補助金を受けた。平成16年度は引き続き繊維機器のメカニズムの調査にあたった。特に平成14・15年度の研究において十分取り上げられなかった日本の手織機の系統的調査研究に着手した。
繊維博物館は日本各地の手織機の縮尺模型60点を所蔵している。これらは織物研究者S氏(故人)が20年以上前に日本各地を訪れてその地方の手織機を調査し、実測結果に基づいて15/100の縮尺で製作したものである。今回はまず模型のモデルとなった手織機の現状を調査した。その結果、各地にある60台の手織機のうち52台は現在も以前と同じところで所蔵されており、そのうち16台は織ることができるという回答を得た。織物業を廃業したところでも、モデル機は郷土博物館等に寄贈されて展示や体験学習に使われたり、保存会等で技術が伝承されていることが分かった。この調査を通じて得られた情報やモデル機を訪問調査した結果を発信するため平成16年3月「日本の手織機便り」を発行し、現在までに5号を作成・送付した。
さらに博物館では製作者による詳細な調査記録と製作者の手書きの製図を入手したので、それらの製図をトレースして整理した。各地の郷土資料館等では繊維機械の専門家が不在のため、寄贈された手織機が分解された状態や、部品が不足したままで収蔵されている場合も多いが、今回の調査がこのような手織機の復元に役立つと考え、研究を進めているところである。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2014-01-31  

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