2005 Fiscal Year Annual Research Report
歴史情報の効率的な獲得と流通をめざす中世遺跡データベースシステムの開発
Project/Area Number |
16019201
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
寶珍 輝尚 大阪府立大学, 理学系研究科, 教授 (00251984)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水村 伸行 福井県一乗谷朝倉氏遺跡資料館, 主査
|
Keywords | 考古学 / 情報システム / ディレクトリ・情報検索 / 地理情報システム |
Research Abstract |
本年度は,越前一乗谷朝倉氏遺跡の遺物データの入力,ならびに,遺跡に関係する事物の上下関係に着目して遺跡情報を管理し柔軟な検索を可能とするデータベースシステムの開発を行った. 遺物データはプログラムを用いて入力し,遺物台帳の1ページごとに一つのテキストファイルとして保存している.本プログラムはJavaを用いて作成している.Javaで作成しているので,Windows,MacintoshやLinuxでも動作可能である.この入力支援プログラムを用いることにより,本年度までで,越前一乗谷朝倉氏遺跡の約330万件の遺物データのうち,約1/2にあたる約170万件のデータの入力を完了することができた.入力支援プログラムを用いることにより,入力作業の効率は向上した.しかし,遺物データの入力は,単に入力するのみでなく確認作業が伴うので,想定したよりも工数がかかるものとなっている. また,遺跡に関する情報を格納し,これらの情報に対する検索を可能とするデータベースシステムを開発してきた.このシステムでは,主に,遺跡,発掘調査,区画,遺物,遺構,土層,地域,ならびに,測量図とその情報を管理し,これをもとに様々な検索を可能にしようとしている.
|