2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16022212
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三浦 正幸 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (50202338)
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Keywords | アポトーシス / 遺伝学 / ショウジョウバエ / プロテアソーム / 蛋白質分解 |
Research Abstract |
IAP分解制御遺伝子群を同定するために、申請者はショウジョウバエのゲノムの一部を欠く染色体欠失系統を用いた網羅的なスクリーニング法を採用した。これは、ショウジョウバエ個体内の生理的遺伝子量を半減させるという機能欠失法をベースにしており、欠失系統個体内での細胞死誘導時における表現型の変化を観察することで、生理的な細胞死制御遺伝子をスクリーニングすることが出来る優れた手法である。まず、IAP分解依存性細胞死実行遺伝子であるReaperを複眼特異的なプロモーター(GMR)制御下で発現させたトランスジェニックフライ(GMR-Reaper)準備した。このReaper強制発現系統は複眼にReaperが発現することで、過剰な細胞死を誘導されて複眼のサイズが縮小する。この系統とゲノムの80%以上をカバーする既存の染色体欠失系統を交配し、その子供の複眼を観察すると、欠失領域にIAP分解依存性細胞死に関する 1.促進・実行に関与する遺伝子が含まれる場合は複眼サイズの縮小が抑制され、2.抑制に関与する遺伝子が含まれる場合は複眼サイズがさらに縮小する。この観察を行い非常に効率良く機能欠失系統のスクリーニングを実行した。また、さらに狭い領域を欠失した染色体欠失系統を用いて、細胞死制御遺伝子を含む候補領域を絞り込み、その絞り込んだ領域に含まれる新規のIAP分解制御遺伝子群の同定を試みた。既にゲノムの80%以上をカバーする既存の染色体欠失系統のスクリーニングを終了し、現在までに15個のIAP分解制御因子の候補を抽出することに成功している。候補因子のうち1つであるAPTX7はほ乳類でも保存されたキナーゼをコードしておりIAP分解能を持つことを明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Neurotoxic effects of lipopolysaccharide on nigral dopaminergic neurons are mediated by microglial activation, interleukin-1β and expression of caspase-11 in mice.2004
Author(s)
Arai, H., Furuya, T., Yasuda, T., Miura, M., Mizuno, Y., Mochizuki, H.
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Journal Title
J.Biol.Chem. 279
Pages: 51647-51653
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