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2004 Fiscal Year Annual Research Report

SUMO化による標的タンパク質の機能変換と運命

Research Project

Project/Area Number 16022214
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

菊池 淑子  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00138124)

KeywordsSUMO化 / SUMOリガーゼ / PIASファミリー
Research Abstract

SUMO-1はユビキチン経路と同様に活性化酵素(E1)、結合酵素(E2)を経て標的蛋白へと結合するが、基質に最も近いE3についてはその存在自体、不明であった。我々はSUMO-1の相同遺伝子である出芽酵母SMT3が増殖に必須であり、機能的にもSUMO-1ホモログであること、細胞質分裂面であるネックに存在するセプチンリングの構成因子の一つCdc3に結合すること、PIASタイプのSiz1/Ull1がSUMOリガーゼであることを初めて見い出した。本研究ではこのSiz1/Ull1の制御機構1について分子遺伝学的に解析し、翻訳後タンパク質修飾による標的タンパク質の機能変換など、SUMO化の生物学的意義を考察することを目的とした。Siz1/Ull1はM期にネック領域にセプチンと共局在したが、それ以外の細胞周期では核に局在している。また、M期ではリン酸化されていた。C末端400アミノ酸配列を欠失するとネック局在は観察されなくなり、常時、核に局在した。また、セプチンのSUMO化も検出できなくなった。しかし、このC末領域を欠いたSiz1/Ull1はin vitro系におけるSUMO1リガーゼ活性は保持していた。従って、C末端領域は細胞内局在の制御機構に関与し、SUMOリガーゼ活性には影響がないと考えられた。また、SUMO結合ドメインSXSに変異を導入し、two-hybrid法ではSmt3と結合できなくなった変異体を作製したが、欠損表現型が見い出されず、Siz1/Ull1はCdc3-SUMO結合体のプロテクターではないと推察された。出芽酵母Smt3経路は増殖にとって必須であるが、その必須な標的蛋白を同定することは急務と考えられる。現在までに、出芽酵母のSmt3結合体が報告されたのはどれもSUMO化されることが増殖に必須ではない。チェックポイントコントロールなど、増殖に負に働く機構に関与していると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2004

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] SUMO化修飾とその生理的意義2004

    • Author(s)
      菊池淑子
    • Journal Title

      実験医学 22-2

      Pages: 63-68

  • [Book] Sumoylation : Molecular Biology and Biochemistry2004

    • Author(s)
      Yoshiko Kikuchi
    • Total Pages
      209-237
    • Publisher
      Horizon Bioscience

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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