2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16022263
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
横山 和尚 独立行政法人理化学研究所, 遺伝子材料開発室, 室長(副主任研究員待遇) (80182707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 武英 独立行政法人理化学研究所, 遺伝子材料開発室, 先任研究員 (50281621)
木村 誠 独立行政法人理化学研究所, 遺伝子材料開発室, 先任研究員 (00290891)
鵜飼 英世 独立行政法人理化学研究所, 遺伝子材料開発室, 技師(研究職) (00344060)
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Keywords | 胚性腫瘍細胞 / c-jun遺伝子 / レチノイン酸 / 分化誘導 / JDP2 / AP-1リプレッサー / 増殖制御 / ヒストン修飾能 |
Research Abstract |
胚性腫瘍細胞F9のレチノイン酸(RA)やアデノウイルスE1Aによる原始内胚葉系への分化誘導とアポトーシス誘導はc-jun遺伝子の活性化によって引き金がひかれる。このc-jun遺伝子のプロモーター解析により転写因子複合体DRF (Differentiation Regulatory Element)を同定し、解析している。この複合体中の成分のひとつのJDP2に関して平成16年度は以下の事を明らかにした。 1.JDP2のHDAC3リクルート活性のドメインはbZIPドメインよりC末(アミノ酸残基70-163)に存在することが欠失変異体を用いて明らかとなった。(未発表) 2.JDP2のINHAT活性のドメインはアミノ酸残基35-102に存在する事が明らかとなった。(脱稿中) 3.JDP2のヒストンへ結合定数はIC50=0.16μMで他のヒストンシャペロンのTAF-1βと同程度の値を示した。(脱稿中) 4.JDP2の各構成アミノ酸に対するアラニンスキャンニングJDP2変異体を作成しヒストン結合能、INHAT活性、DNA結合能を測定した。さらに分化誘導活性に関する知見を得た。アミノ酸残基88,90,92の変異体(M3変異体)はINHATヒストン結合能、分化誘導抑制活性能が共に消失していた。(脱稿中) 5.組換えアデノウイルスJDP2及びそのスモ化修飾サイト、リン酸化サイトの変異体を作成しウイルス化をすすめた。またsi-RNA, sh-RNA法の標的サイトのスクリーニングを行った。癌治療のためのモデル系として組換えウイルスやsi-RNAを用いた遺伝子導入法の妥当性を系が確立している胆のう癌を使用し解析した。(発表) 6.JDP2(-/-)マウスのMEF(初代培養線維芽細胞)を用いた解析で増殖能が亢進している事を確認した。(未発表)
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Research Products
(7 results)