2004 Fiscal Year Annual Research Report
バイオ・サーファクタントの多様性と正電荷リポソームによるがん遺伝子治療
Project/Area Number |
16023259
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中西 守 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90090472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平嶋 尚英 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (10192296)
古野 忠秀 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 講師 (80254308)
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Keywords | 非ウイルスベクター / 正電荷リポソーム / バイオ・サーファクタント / 遺伝子治療 / 遺伝子導入 / 顕微光学法 / 不飽和脂質 / コレステロール誘導体 |
Research Abstract |
遺伝子治療は遺伝病の根元的治療法になるだけでなく、癌やエイズの治療にも有効である。しかし、病原性ウイルスベクターによる遺伝子治療においては、不慮な事故例も報告されている。この問題を解決するため、研究代表者らは正電荷コレステロール誘導体を素材とした安全性の高い非ウイルスベクター(正電荷リポソーム)の開発に取り組んできた。代表者らの新規ベクターは高い安全性はもちろんのこと、遺伝子導入効率においても既存の非ウイルスベクターを大きく凌駕した。その上、正電荷リポソームにバイオ・サーファクタントを含有させると遺伝子導入効率が飛躍的に増大することを発見した。また、本年は、バイオサーファクタントMEL-Aに含まれる2個の脂質残基が不飽和にすると、飽和の場合と比較して、遺伝子導入効率が100倍以上も増大するというも画期的な研究成果をえた。そこで、このバイオ・サーファクタント含有リポソームの遺伝子治療に応用するための基礎データの蓄積、遺伝子導入機構の解明、ならびに、動物を用いた遺伝子治療の実験を行った。その結果、(1)バイオ・サーファクタントの分子構造(分子種)により遺伝子導入の効率が大きく増大することを発見した。(2)不飽和脂肪酸誘導体が画期的な遺伝子導入効果を与える。(3)共焦点レーザ顕微鏡を用いた実験から、MEL-Aはカプセル化した正電荷リポソーム・DNA複合体の細胞膜への吸着、細胞内への取り込み過程を顕著に促進した。(4)担がんマウスの実験から、バイオ・サーファクタント含有正電荷リポソームは遺伝子治療の研究に大きく寄与し、非ウイルスベクターとしてのがん遺伝子治療に有用である等の多くの画期的成果を得た。
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[Journal Article] Interaction between nerves and mast cells is mediated by the SgIGSF/SynCAM adhesion molecule.2005
Author(s)
Furuno, T., Ito, A., Koma, Y., Watabe, K., Yokozaki, H., Bienenstock, J., Nakanishi, M., Kitamura, Y.
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Journal Title
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