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2004 Fiscal Year Annual Research Report

蛋白質リン酸化酵素PKB/AktおよびPKCを介する細胞死と細胞周期の制御機構

Research Project

Project/Area Number 16026223
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

吉川 潮  神戸大学, バイオシグナル研究センター, 教授 (40150354)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 利義  神戸大学, バイオシグナル研究センター, 助手 (00324939)
松崎 秀紀  神戸大学, バイオシグナル研究センター, 助手 (80335463)
Keywords蛋白質リン酸化酵素 / PKB / Akt / PKC / ストレス / 細胞死 / ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ / 肝細胞増殖因子 / カスパーゼ
Research Abstract

PKB/AktおよびPKCは受容体刺激によりそれぞれホスファチジルイノシトール(PI)3-キナーゼおよびホスホリパーゼCを介して産生されるリピッドメッセンジャーにより活性化を受けることが知られており、また私どもはこれらの蛋白質リン酸化酵素が各種ストレス刺激によっても活性型に変換され細胞の死および増殖の制御に関与することを明らかにしている。本研究において3種類のPKB/Aktサブタイプの細胞刺激による活性化機構を比較解析した結果、細胞増殖因子と熱ショックによる活性化の程度がサブタイプの間で異なることが明らかとなり、PKB/Aktファミリーのなかでその細胞機能調節における役割が異なることが示唆される。一方、PKCファミリーのうちPKCβは、従来の解析からメラノサイトには発現されているものの、色素細胞に由来する悪性腫瘍であるメラノーマにおいては欠失していることが知られていた。今回、メラノーマ細胞では肝細胞増殖因子(HGF)刺激によりPI3-キナーゼ反応が促進されるが、メラノサイトではHGFはPI3-キナーゼは影響を受けないことが見いだされた。そこで、メラノーマ細胞にPKCβを強制発現したところ、PI3-キナーゼの活性化は抑制され、HGFによる浸潤運動も抑制されることが示された。従って、今後、各種の細胞を用いてHGFからPI3-キナーゼに至る経路におけるPKCβの役割を検討することが必要である。また、これまでに細胞死の実行因子として確立されているカスパーゼ3が細胞分裂期特異的に活性化を受けることが見いだされ、その標的蛋白質としてPKCδを切断することが示された。また、実際にカスパーゼ阻害剤が細胞周期の進行を遅延させることが明らかとなった。従って、カスパーゼ3ならびにPKCδが細胞周期進行に重要な役割を果たしていると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Nuclear translocation of caspase-3 is dependent on its proteolytic activation and recognition of a substrate-like protein(s).2005

    • Author(s)
      Kamada, S.
    • Journal Title

      J.Biol.Chem. 280-2

      Pages: 857-860

  • [Journal Article] Protein kinase C in melanoma.2005

    • Author(s)
      Oka, M.
    • Journal Title

      Cancer Metastasis Rev. (in press)

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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