2004 Fiscal Year Annual Research Report
分裂酵母の減数分裂進行に関わる新規Cdc7/Dbf4様キナーゼ複合体の解析
Project/Area Number |
16026240
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
中村 太郎 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 講師 (30291082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下田 親 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80047290)
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Keywords | Cdc7 / 減数分裂 / 分裂酵母 / 胞子形成 / スピンドル形成 / GFP |
Research Abstract |
spo4破壊株では第二減数分裂時に途中で切れたような異常なスピンドルが頻繁に観察される。これがどのような原因で起こるものか、あるいは、Spo4が減数分裂制御にいかに関わるかを明らかにするため、spo4欠損株の減数分裂を詳細に観察した。YFP-チューブリン融合タンパク質を用いて、生細胞においてタイムラプス観察により、第二減数分裂の進行を詳細に解析した。スピンドルの長さを元に、第二減数分裂の各ステージを定義し、野生型株とspo4破壊株で第二減数分裂各ステージの長さを比較した。その結果、spo4破壊株では第二減数分裂中期が野生型株に比べて異常に長かった。この形質がスピンドルチェックポイントによるものか調べるためにスピンドルチェックポイント関連因子mad2とspo4の二重変異株を作製し、調べてみたところ、spo4の単独破壊株と特に形質に変化はみられなかった。また、今回観察した中には第二減数分裂中期にスピンドルが折れたり、スピンドルがのびているにもかかわらずクロマチンの分離が遅れるものなど、スピンドル形成に異常がみられる細胞が多く観察された。以上のことから、Spo4は第二減数分裂でのスピンドルの形成制御に関わっている可能性が示唆された。
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