2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16027215
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
野田 政樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50231725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二藤 彰 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (00240747)
臼井 通彦 日本学術振興会, 特別研究員
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Keywords | エストロジェン / Tob / BMP / 骨の形成 / 石灰化 / ホルモン |
Research Abstract |
骨の形態形成を決定するメカニズムを明らかにするためにTobによる骨梁の形態と骨量の制御のメカニズムを検討した。すなわち形態形成の基本となる骨格の異化につながるエストロジェンの消退により骨の形成の亢進とともにこれを上回る骨の吸収が進行するが、Tobの欠失マウスにおいてこのような骨における形態の変化においてはBMPの機能が亢進することが推察されていた。実際骨の形成速度(BFR)並びに石灰化速度(MAR)はいずれもTob欠失マウスにおいては亢進しており、これに対しエストロジェンの消退が加わると骨形成はTobの欠失状態による骨形成の亢進に加え更なる亢進が観察された。一方骨梁の形態上の維持はTob欠失とエストロジェン消退後も保たれていた。さらに骨量の変化にいたる異化作用を司る骨吸収についてはエストロジェンの消退に基づく破骨細胞数のレベルはTobの存在及び非存在によっては影響されなかった。以上のことからTobは形成側での骨量の制御に特異的に関わることならびに骨梁の形態は維持されることが明らかとなり、特に異化作用をもたらすホルモンの変化に伴う形態の決定の際においてもその欠失が形態の維持の上で促進的な意義を持つことから骨の形成の上でBMPの阻害因子が重要な役割を持つことが明らかとなった。(PNAS2004)
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Research Products
(8 results)