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2004 Fiscal Year Annual Research Report

初期胚の神経組織形成および体節形成過程における転写制御因子SIP1の機能解析

Research Project

Project/Area Number 16027230
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

東 雄二郎  大阪大学, 生命機能研究科, 助教授 (30181069)

KeywordsSIP1 / TGFβファミリーシグナル / 体節 / ノックアウトマウス / マウス胚発生 / 神経 / Smad / BMP
Research Abstract

我々のグループの大きな目標はZFHX1(δEF1/SIP1)ファミリーの生体内における機能、特に胚発生過程での機能を、個体を用いながら且つ分子レベルで明らかにすることにあるが、特に本研究では、SIP1転写因子に注目し、その初期胚神経組織過程および体節形成過程における機能を明らかにすることを目的としている。我々はすでにSIP1遺伝子のノックアウト(以下KOと略)マウスを作製しその解析を行って来た。
その結果、SIP1KO胚は胎性9.5から10.5日で致死となり、神経管の開裂と神経堤細胞の一部欠失を示す。また体節は矮小で7体節以上は生じず分節化の異常を示す。結果的に体幹部の成長が停止した様相を呈する。SIP1KO胚について種々のマーカー遺伝子の発現を調べた結果、神経組織においては初期神経板で特異的に発現するSox2遺伝子発現の低下、神経板で消失すべきE-cadherinの発現の維持、Sox10遺伝子発現の低下及び一部欠失が観察された。一方、体節形成に関連する遺伝子の発現を調べた結果、Notch1,Uncx4,Mesp2の遺伝子は発現が明らかに低下しているが、その極性やパターンには変化はなかった。しかしながら、未分節中胚葉で発現するTbx6とFGF8は、前側へその発現領域が増大しており、それと呼応して。cyclicな発現パターンを示すL-Fringe,D111,Hes7遺伝子は野生型と比べると前側へ1ストライプ多い発現を呈していた。これらの結果は、SIP1遺伝子が何らかの形で初期神経組織形成過程、および未分節体節中胚葉から分節化した体節中胚葉への移行過程に関与していることを示唆する。しかしながら、初期胚においては神経板(菅)と体飾(沿軸)中胚葉はお互いに隣接しており、それぞれがお互いの組織形成に何らかの影響を与え得る可能性も考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Disruption of mouse XAB2 gene involved in pre-mRNA splicing, transcription and transcription-coupled DNA repair results in preimplantation lethality2005

    • Author(s)
      Yonemasu, R
    • Journal Title

      DNA repair 4

      Pages: 479-491

  • [Journal Article] Ndrg1-deficient mice exhibit progressive demyelinating disorder of peripheral nerves2004

    • Author(s)
      Okuda, T
    • Journal Title

      Molecular and Cellular Biology 24

      Pages: 3949-3956

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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