• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2005 Fiscal Year Annual Research Report

神経細胞の分化を制御する転写抑制因子の解析

Research Project

Project/Area Number 16027260
Research InstitutionNational Institute for Longevity Sciences,NCGG

Principal Investigator

津田 玲生  国立長寿医療センター, (研究所)・老化機構研究部, 室長 (30333355)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 茂生  独立行政法人理化学研究所, 形態形成シグナル研究グループ, ディレクター (60183092)
Keywords神経 / 発生 / 転写リプレッサー / シグナル伝達 / ショウジョウバエ / Notch / EGF / Znフィンガー
Research Abstract

複雑な感覚器形成過程を理解するためには、細胞間相互作用とそれに伴う誘導シグナルからヒストンの修飾に至までの過程を分子レベルで理解する必要があると考えられる。当研究は神経細胞の分化過程で働く、ヒトneuronal restricted silencing factor/repressor element RE-1 silencing transcription factor(NRSF/REST)様因子であるtacoの機能を解析することによりエピジェネティックな制御と感覚器形成の関係をあきらかにすることを目的としている。
研究成果:
(1)taco cDNAをプローブとしたin situハイブリダイゼーションによる解析から、tacoは胚形成時初期の神経系で特異的な発現がみられることが確かめられた。さらに、taco変異体を末梢神経系のマーカーである22C10および抗elav抗体で染色したところ、神経ネットワークの構築に異常が観察された。これまでの解析からtacoはNotchやEGF等のシグナル伝達の下流で機能していることが確かめられていることから、tacoはこれらシグナル伝達による初期神経形成過程を仲介している可能性が考えられる。
(2)tacoの作用を分子レベルで解明することを目的として機能ドメイン解析を行ったところtacoのC末端に存在するC2H2型Znフィンガードメインに対する変異によりtacoの転写抑制能が阻害されることから、C末に転写抑制機能が存在する可能性が示唆された。この結果はヒトNRSF/RESTに於ける機能解析結果とも一致することから、遺伝的相互作用を利用してC末端と相互作用する因子を同定することによりtaco/NRSF/RESTに共通した機能解明が期待される。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi