三世代の質量構造と新しい物理

2004 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 16028202
• Research Institution: Saitama University
• Principal Investigator: 佐藤 丈 埼玉大学, 理学部, 助教授 (60322294)
• Keywords: ニュートリノ / ニュートラリーノ / CPの破れ / 新しい物理 / 量子論基礎

Research Abstract

超対称性を持つように拡張された標準理論というのは、冷たい暗黒物質の候補を自動的に与える模型になっていて、この枠組みでCPの破れをあるパラメタに与えることにより、ビーノ的なニュートラリーノ暗黒物質に対してこれまでの常識とは全然違う性質が現れることを見た。このようなパラメタ領域では、ニュートラリーノは比較的重く、また、がっませんへの対消滅の確率が飛躍的に高くなるので、将来の実験結果の解釈に多大な影響を与えうる。まだ掲載は決定していないが、プレプリントにはまとまっている。
一方で、このような模型が、ニュートリノ振動実験において、どのような影響を与えるかについても研究を行った。まだ、掲載は決定していないが、プレプリント作成までは行った。
このような研究を通して、改めて量子力学的な観測というものについて考える必要があると考え、通常は用意され得ない非exponential型の崩壊を示す物理系がどういうものであるかについて調べた。これは、Physical Review A誌への掲載が決定している。

Research Products

• [Journal Article]
  • Author(s): Jittoh, Matsumoto, Sato, Sato, Takeda
  • Journal Title: Physical Review A (to appear)