2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16028212
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
前川 展祐 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40273429)
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Keywords | 大統一理論 / 超対称性 / ニュートリノ / FCNC / SUSYフレーバー問題 / ホリゾンタル対称性 |
Research Abstract |
1、何故、ニュートリノセクターの混合角は、クォークセクターよりも大きいのか、という疑問に対する一つの答えを提示した。具体的に言えば、E6大統一理論では、かなり、自然な仮定の下で、レプトンセクターの混合角がクォークセクターの混合角よりもおおきくなることを示した。と同時に、何故、アップクォークセクターの質量の階層性がダウンセクターよりも強いか、という質問に対する答えにもなっている。 さらに、ホリゾンタル対称性を導入すると、その同じ構造が、超対称性フレーバー問題を解く上で重要な役割を果たしていることがわかる。 2、クォーク、レプトンセクターにホリゾンタル対称性を導入すれば、E6大統一理論において、様々なことがうまく説明できるが、それを大統一群を破るヒッグズセクターに導入する可能性を吟味した。このことは、E6とホリゾンタル対称性であるSU(2)やSU(3)を余次元を導入してE8に統一しようと考える際には、どうしても考えておく必要がある。そして、そのことは、可能であることを具体的な様々な模型を提示しながら示した。残念ながら、超対称性フレーバー問題を解く、という観点からは、十分満足な模型が得られたわけではないが、超対称性フレーバー問題を解く機構は他にもあるので、これは、これで、可能性があると考えている。
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