2004 Fiscal Year Annual Research Report
教育センター及び高校・大学・NPO連携による環境安全に配慮した実験法の開発と研修
Project/Area Number |
16034203
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Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
橘 淳治 大阪府教育センター, 教科教育部, 研究員兼指導主事 (10359292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 勝博 大阪府教育センター, 教科教育部, 主任研究員 (60250263)
江坂 高志 大阪府教育センター, 教科教育部, 主任研究員 (30150238)
小山 修平 大阪府立大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00112540)
三田村 緒佐武 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (50030458)
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Keywords | 環境安全 / 学校 / 実験 / アンケート / 教育効果 / 連携 / 水質分析 / 教員研修 |
Research Abstract |
科学技術立国である我国において次世代を担う子どもたちに対する理科教育は精力的に行われており、学校での実験や観察の重要性が増してきた。そこで、教育センター・高校・大学及び教育研究会などと連携をとりながら、安全でしかも教育効果の高い新しい実験法の開発と普及のための教員研修を本研究の目的とした。 教育センターでの理科関係研修受講者を対象に、学校の実験設備、実験回数、事故及び事故につながるような経験、環境教育、安全教育などについてアンケート調査を実施しした結果、中学・高等学校では自前の廃液処理設備を持つところが殆ど無いことや60%近くの教員が事故につながる経験を持つことが分かった。 また、従来から行われてきた実験についてその目的、有効性、教育効果、実施上の問題点に付け加え、実験の安全性と廃棄物等について、高校・大学・教育研究会などと連携して調査した結果、毒性の強い試薬の使用や古い実験法が行われていることも分かった。 これらの結果をもとに、学校での実験や実習を環境安全面から改良すると共に、実験廃棄物を極力出さない新しい実験法の開発に着手し、改良した実験法の一部は教育センターでの教員研修に取り入れ、安全でしかも環境にやさしい実験の普及に努めた。また、環境教育に関しては、学校の教員と連携して環境負荷の少ない水質分析法を用いた教育実践を行い、次年度の研究に向けて、教育効果と環境安全の両面からの検討を行っている。
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