2004 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロプラズマで合成したミクロ反応場を用いたバイオセンシングプロセスの創製
Project/Area Number |
16040217
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
黒澤 茂 独立行政法人産業技術総合研究所, 環境管理技術研究部門, 主任研究員 (30356951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
愛澤 秀信 独立行政法人産業技術総合研究所, 環境管理技術研究部門, 研究員 (70392579)
鈴木 博章 筑波大学, 物質工学系, 教授 (20282337)
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Keywords | マイクロプラズマ / マイクロプラズマ重合 / バイオセンサー / 表面プラズモン共鳴 / マイクロ流路 / 原子移動ラジカル重合法 / プロパルギルアルコール / スチレン |
Research Abstract |
本研究では、大気圧下でのマイクロプラズマ重合反応により重合膜被覆基板上での位置・大きさ・膜厚を制御した高分子薄膜の直接合成とそれを用いた高性能バイオセンサーの作成を目的とする。このために、(1)低温マイクロプラズマの発生とそれを用いたマイクロプラズマ重合による高分子薄膜の合成条件の検討、(2)マイクロプラズマ重合膜を基体とした構造の制御されたグラフト高分子の合成条件の検討、(3)マイクロプラズマ重合膜を基体に合成したグラフト高分子を利用したマイクロ流路型表面プラズモン共鳴(SPR)式バイオセンサーの検討をそれぞれ行う。本年度は、(1)単管式マイクロプラズマトーチの作成を行い、プラズマガス温度の比較的低温な単管式マイクロプラズマトーチの作成条件を明らかにした。単管式マイクロプラズマトーチを基本としてモノマー導入部と併せた二重管式マイクロプラズマトーチを用いマイクロプラズマ重合を行い、マイクロプラズマ重合スチレン膜とマイクロプラズマ重合プロパルギルアルコール膜を得た。重合膜成長速度測定、FT-IR測定、接触角測定により、マイクロプラズマ重合膜のキャラクタリゼーションを行い、プラズマ重合膜とマイクロプラズマ重合膜の違いを明らかにした。(2)原子移動ラジカル重合法(ATRP)によりSPRチップ上にグラフト重合で合成したポリアクリル酸のpH応答性をマイクロ流路型SPRセンサーで測定した。(3)マイクロ流路型SPR式免疫センサーチップ設計と作成、性能評価を行い免疫反応の測定に適切なセンサーチップの構造を見出した。
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