2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16044218
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中村 暢宏 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (50294955)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大熊 勝治 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (10119563)
酒井 則良 国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 助教授 (50202081)
|
Keywords | ゴルジ体 / ゼブラフィッシュ / 初期発生 |
Research Abstract |
ゼブラフィッシュで使用できるゴルジ体マーカータンパク質遺伝子としてGM130とgolgin97のクローニングを行った。ラット及びヒトのGM130及びgolgin97の相同遺伝子のcDNA、EST及びゲノムDNA配列を検索したところ、それぞれについて部分的に相同な配列が同定できたが、完全長のcDNA配列は同定できなかった。GM130とgoglin97両遺伝子について、N末端とC末端部分のcDNA配列を同定することができたので、この配列を用いてプライマーを合成した。これらのプライマーを用いて、6ヶ月齢のメス固体一匹の全体よりpolyA-RNAを抽出し、オリゴdTをプライマーとして合成したcDNAライブラリーを鋳型としてRT-PCR法でクローニングを行った。クローニングの後、GM130及びgolgin97の両遺伝子について10個以上のポジティブクローンを取得し、制限酵素地図を作成したのち、配列決定を行った。最終的に、golgin97のcDNAを一種、また、GM130のcDNAを数種得た。golgin97遺伝子は、全長に渡ってヒト及びラットの遺伝子と高い相同性を示し、オーソログ遺伝子である事が確認された。一方、GM130で得られた数種のcDNA配列を比較検討したところ、これらは、全てが読み枠の変異を伴わない挿入や欠失であり、部分配列の異なるGM130タンパク質をコードするcDNAである事が示唆された。cDNA配列が他の部分で大きく異なっていない事からこれらの変異体がスプライシング変異体であることが示唆された。
|
Research Products
(3 results)