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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ウイルス免疫回避分子によるメンブレントラフィック制御機構の解析

Research Project

Project/Area Number 16044230
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

石戸 聡  独立行政法人理化学研究所, 感染免疫応答研究チーム, チームリーダー (10273781)

Keywordsヘルペスウイルス / 免疫回避 / MHC class I / ユビキチン化 / トラフィック / E3ユビキチンリガーゼ / エンドサイトーシス / リソソーム
Research Abstract

カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)K3蛋白をテトラサイクリンにて誘導的発現できる細胞株,Trex-K3細胞を樹立した。この細胞では、テトラサイクリン添加後、約6時間後にK3の発現がpeakに達し、その後、興味ある事には減少し、約24時間後にプラトーに達する。MHC class Iのユビキチン化の状況を検討すると、約12時間後に顕著なユビキチン化が観察されるようになる。細胞表面における発現は12時間後より減少が認められ、21時間後にはその発現は約1/10程度まで減少する。このシステムを用いて、エンドサイトーシスのpathwayを抑制剤にて検討した。その結果、細胞表面の抑制にはアクチン、クラスリンが関与している可能性が示唆された。さらに、MHC class Iの変異体を用いて検討したところ、細胞内領域に存在する3つのリジン残基のうちの一つのリジン残基がユビキチン化される重要な部位であり、その部位の変異体はエンドサイトーシスを受けず、さらに、発現の抑制を受けなくなる。このように、MHC class Iの細胞内領域の一つのリジン残基がユビキチン化を受け、それがシグナルとなりエンドサイトーシスが誘起されると考えられた。さらに、K3の変異体がテトラサイクリンにて誘導的に発現する細胞を作成し検討したところ、K3のいくつかの領域がユビキチン化、細胞表面における抑制に関与する事が明らかとなった。現在、ユビキチン化によるエンドサイトーシスの分子機構、K3の機能領域の詳細な解析を行っている。

  • Research Products

    (4 results)

All 2006 2005

All Journal Article (3 results) Patent(Industrial Property Rights) (1 results)

  • [Journal Article] Single-point mutations of hepatitis C virus NS3 that impair p53 interaction and anti-apoptotic activity of NS3.2006

    • Author(s)
      Tanaka M, Nagano-Fujii M, Deng L, Ishido S, Sada K, Hotta H.
    • Journal Title

      Biochemical and Biophysical Research Communications 340(3)

      Pages: 792-799

  • [Journal Article] ユビキチンとウイルス感染2006

    • Author(s)
      石戸聡
    • Journal Title

      医学のあゆみ 別冊

      Pages: 108-113

  • [Journal Article] KSHVに対する免疫応答2005

    • Author(s)
      石戸聡
    • Journal Title

      日本臨床

  • [Patent(Industrial Property Rights)] ヘルペスウィルス免疫回避分子を機能評価できる細胞株2005

    • Inventor(s)
      石戸 聡
    • Industrial Property Rights Holder
      独立行政法人理化学研究所
    • Industrial Property Number
      2005-287308
    • Filing Date
      2005-10-20

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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