2004 Fiscal Year Annual Research Report
セマフォリン・ネトリン伝達系とトラフィック機構の解析
Project/Area Number |
16044238
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
五嶋 良郎 横浜市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00153750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹居 光太郎 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (40202163)
小倉 顕一 横浜市立大学, 医学部, 助手 (20326028)
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Keywords | セマフォリン / ネトリン / 軸索ガイダンス / オートファジー / 成長円錐 / CRMP2 / 局所蛋白合成 / 軸索輸送 |
Research Abstract |
反発性軸索ガイド分子Sema3Aによる軸索輸送の亢進について種々の検討を行ったところ、1)Sema3Aの受容体複合体であるNeuropilin-1とPlexin-A4は順行性及び逆行性に細かい粒子状の形態で軸索輸送されること、2)成長円錐部での蛋白翻訳開始因子eIF4Eの活性化を介する局所的蛋白合成系が関与することが判明した。3)Sema3Aシグナルの伝達に、CRMP2のCdk5とGSK3bによる2段階のリン酸化が関わることを見いだした。CRMP2のこのリン酸化は、CRMP2のチュブリンへの親和性の低下をもたらし、その結果として、成長円錐のアクチン細胞骨格の再編が起こると推定された。一方、線虫unc-51、unc-14変異体において、Netrin受容体であるUNC-5の細胞内局在の異常が見出され、またunc-5とunc-51、unc-5とunc-14間に各々遺伝的相互関係があることが判明した。UNC-51は出芽酵母のautophagyに必要なapglp分子と相同なリン酸化酵素であるので、UNC-5の細胞内局在にはautophagy、あるいはそれと類似した小胞輸送の制御が重要である可能性が考えられた。さらにUNC-5およびUNC-6::GFP融合蛋白質を発現する線虫を用い、これらの分子の局在化に関わる分子のスクリーニングを開始した。
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Research Products
(2 results)