2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16046201
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山本 徳男 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (30192412)
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Keywords | Wnt / LRP5 / リポタンパク / レセプター / 耐糖能異常 / 2型糖尿病 |
Research Abstract |
脂肪細胞に蓄積する脂質の多くは、食事由来の脂質や肝臓で合成された脂質がリポタンパクとして輸送され、リポタンパクリパーゼやリポタンパクレセプターにより供給されたものである。私たちは超低密度リポタンパクレセプター(VLDLレセプター)が脂肪細胞への中性脂肪に富むリポタンパクの供給に貢献していることを示してきた。また、LDLレセプターファミリーの遺伝子の1つであるLRP5が食事由来のコレステロールを輸送するカイロミクロン・レムナントの肝臓への取込みを担っていることも示してきた。さらに、LRP5は糖代謝にも重要な役割を担っていることが示された。LRP5とそれによく類似したLRP6は発生・分化に重要なWntの共役レセプターで、脂肪細胞ではWntシグナルが分化のスイッチとして機能していることが示されている。しかしながら、脂肪細胞におけるLRP5・Wntシグナルの実体は不明である。 脂肪細胞へのリポタンパク由来の脂質の輸送や脂肪細胞の分化・成熟におけるWntシグナルの役割を明らかにするために、またコレステロールや糖代謝におけるLRP5/Wntシグナリング系を明らかにするために、Wntの精製を行った。Wntを大量に発現する細胞を樹立して、培地よりWntタンパクを精製した。現在、精製Wntタンパクを用いて種々の遺伝子系を持つマウスでの個体・細胞レベルのWntの機能解析を行っている。 また、LRP5のシグナル系を明らかにするために、クレーメン1/2遺伝子に異常を持つミュータントマウスを作製し、現在、その表現型を解析中である。
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Research Products
(4 results)