2004 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪細胞褐色化転換転写因子"FOXC2"による脂肪細胞形質決定因子の体系的同定
Project/Area Number |
16046218
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
大澤 春彦 愛媛大学, 医学部, 助教授 (90294800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 英一 愛媛大学, 医学部, 教授 (50009578)
大沼 裕 愛媛大学, 医学部, 助手 (00294794)
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Keywords | 脂肪細胞 / 分化 / インスリン抵抗性 / 肥満 / FOXC2 / 転写因子 / アディポサイトカイン / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
白色/褐色という脂肪細胞の形質決定因子は、肥満とインスリン抵抗性を同時に改善する画期的な治療薬の標的となりうる。事実、転写因子FOXC2を脂肪細胞特異的に過剰発現させたマウスにおいて、白色脂肪細胞が褐色脂肪細胞様に変化し、体重減少と共にインスリン感受性が高まることが報告された(Cell 106:563,2001)。そこで本研究では、FOXC2関連脂肪細胞形質決定因子を独創的手法により体系的に同定する。本年度は、1)FOXC2の脂肪細胞形質への効果、2)脂肪細胞形質特異的標的遺伝子の同定、3)脂肪細胞形質特異的FOXC2結合蛋白の同定のうち主に1と3について進めた。 1)については、野生型及び変異型のFOXC2 cDNAをレトロウイルスベクターに導入した。さらにこれらを分化前の3T3-L1細胞にトランスフェクションした。その後、脂肪細胞分化を誘導し、形質の変化を評価した。その結果、野生型FOXC2により白色脂肪細胞への分化が阻害された。また、ある変異型FOXC2では異なる応答を示した。 3)については、「GenDecorder1000A」を利用した白色/褐色脂肪細胞cDNA及び発現蛋白ライブラリーを新たに構築しスクリーニングを行う予定であった。一方、先行して既に確立したイーストツーハイブリッド法を用いて、3T3-L1細胞のcDNAライブラリーをFOXC2をbaitとしてスクリーニングした結果、予想よりも早くFOXC2結合蛋白として複数の陽性クローンを得た。さらに、GST-pull downによりこれらの蛋白とFOXC2の相互作用を確認した。同定した蛋白のFOXC2の転写活性化能への影響の解析に向けて、GAL4結合配列とE1b TATA boxを有するluciferaseレポーターとGAL4DNA結合領域にFOXC2を融合させた蛋白の発現ベクターを構築した。
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Research Products
(1 results)