2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16073204
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
木越 英夫 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (90169839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末永 聖武 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 講師 (60273215)
早川 一郎 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 助手 (20375413)
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Keywords | 海洋生物 / 抗腫瘍性物質 / アプリロニンA / ミカロライドB / オーリライド / 構造活性相関 / 合成 / インゲノール |
Research Abstract |
海洋産抗腫瘍性物質アプリロニンAの側鎖部分構造に基づく光アフィニティプローブを設計・合成し,これらが標的分子である細胞骨格タンパク質のアクチンを標識することを示した。また、類似の構造を持つ海洋産細胞毒性物質ミカロライドBの側鎖部分構造を合成し,この部分が強いアクチン脱重合活性を示すことを明らかにした。さらに、アプリロニンAの側鎖部分構造の活性と比較することにより,これらの構造活性相関を明らかにした。 海洋産抗腫瘍性デプシペプチドオーリライドを発見し,この構造を分光学的手法と合成化学的手法を組み合わせて決定した。さらに、天然からはごく微量しか得られない本化合物をグラムスケールで合成して各種生物活性試験を行い,様々な生物活性を明らかにした。 海洋生物の成分検索を行い,腫瘍細胞増殖抑制物質ビセライド類,抗イネイモチ病菌物質スポンジアシステインを単離し,構造を決定した。 植物由来の生物活性物質インゲノールの高度に歪んだin-out環構造を環化オレフィンメタセシスを利用する合成戦略で構築する戦略を実現し,インゲノールの光学活性体の初の形式合成を達成した。また、植物由来の細胞毒性物質ジョルキノライドDについて、その活性発現に重要な部分構造(α-メチレン-β-ヒドロキシ-γ',δ'-不飽和-γ-ラクトン構造)を合成し、生体分子(アミノ酸,ペプチド,ヌクレオシド,DNA)との反応性を明らかにすることにより、本物質の活性発現の分子機構を解明した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Formal Synthesis of Optically Active Ingenol via Ring-Closing Olefin Methathesis.2004
Author(s)
Watanabe, K., Suzuki, Y., Aoki, K., Sakakura, A., Suenaga, K., Kigoshi, H.
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Journal Title
J.Org.Chem. 69
Pages: 7802-7808