2007 Fiscal Year Annual Research Report
α-ケトエステルを基質とする効率的置換クエン酸不斉構築法の開発
Project/Area Number |
16073213
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
畑山 範 Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20143000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 淳 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (80250413)
高橋 圭介 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60380854)
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Keywords | 置換九クエン酸 / Baylis-Hillman反応 / アルドール反応 / αケトエステル / 不斉反応 / 有機不斉触媒 / 全合成 / シトラフンジン |
Research Abstract |
前年度に引き続き、畑山と石原は、本研究の基礎となる置換クエン酸不斉構築法の確立を目的に、α-ケトエステルを基質とする触媒的不斉Baylis-Hillman反応と不斉アルドール反応についそ検討した。また、高橋は、置換クエン酸天然物としてシトラフンジンAを標的化合物としてとりあげ、その全合成研究を行った。その結果、まず、β-イソクプレイジンを触媒とする不斉Baylis-Hillman反応に関しては、p-ニトロベンズアルデヒドを基質とし、アクリル酸メチルエステルおよびアクリル酸ヘキサフルオロイソプロピルエステルを用い詳細な速度論研究を行った。その結果、rate=kobs [RCHO]^1 [acrylate]^1 [b-ICD]^1を導くことができ、β-イソクプレイジンを触媒とする不斉Baylis-Hillman反応の不斉発現機構に有益な知見を得た。一方、プロリンから誘導した有機触媒を用いる不斉アルドール反応をさらに検討したが、これまでに開発したチオウレア触媒を超える結果は得られなかった。しかし、チオウレア触媒について条件検討を深め、エナンチオ選択性を改善できた。置換クエン酸天然物の合成に関しては、前年度に達成したシトラフンジンAの合成について、キラルγ-長鎖置換-γ-ラクトンとγ-アルコキシ-α-ケトエステルとの立体選択的アルドール反応およびイソクエン酸部の導入段階の改善を行い、その全合成を完成した。
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Research Products
(3 results)