2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16073219
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
林 雄二郎 東京理科大学, 工学部, 助教授 (00198863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄司 満 東北大学, 大学院・理学研究科, 講師 (30339139)
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Keywords | epoxyquinol / azaspirene / 全合成 / ビオチン / 誘導体合成 |
Research Abstract |
epoxyquinol A, B, azaspireneは強い血管新生阻害活性を有する化合物であり、我々は最近その初の全合成を達成している。しかし動物実験を含む生物化学的な研究を行うためには1グラム程度の化合物が必要である。初めての全合成は達成したが、量的な供給、誘導体合成には不向きな反応が含まれており、本研究では合成ルートの変更、改良、効率化を行い、大量供給可能な実用的な合成ルートの開発を行った。種々検討を行ったが、既に開発したルートを超える優れた合成ルートの開発には成功していない。 また、azaspireneの受容体蛋白質の単離、精製を行うために、azaspireneの分子プローブの作成を行った。すなわち、azaspireneの側鎖を利用し、側鎖の末端にクイック、ケミストリーを利用して、ビオチンと共有結合を形成させた。現在、azaspireneのビオチン誘導体を利用して、受容体蛋白質の単離を検討している。 一方,(+)-panepophenanthrinは、ユビキチン活性化酵素を阻害する化合物であり、エポキシキノン誘導体の2量化反応により合成される事が既に知られている。我々は、epoxyquinol A, Bの合成過程で得られた知見を利用し、光学活性エポキシキノン誘導体の不斉触媒反応を利用した合成法を開発し、その全合成に成功した。また、いくつかの誘導体合成を行った。そのうち、4班の掛谷博士との共同研究により、天然体よりも優れた活性を有する人工化合物の創製に成功した。
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Research Products
(1 results)