2006 Fiscal Year Annual Research Report
広帯域地震観測によるスタグナントスラブの微細構造の解明
Project/Area Number |
16075201
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
笠原 稔 北海道大学, 大学院理学研究院, 教授 (40001846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蓬田 清 北海道大学, 大学院理学研究院, 教授 (70230844)
宮町 宏樹 鹿児島大学, 理学部, 教授 (30182041)
谷岡 勇市郎 北海道大学, 大学院理学研究院, 助教授 (40354526)
高橋 浩晃 北海道大学, 大学院理学研究院, 助手 (30301930)
吉澤 和範 北海道大学, 大学院理学研究院, 助手 (70344463)
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Keywords | スタグナントスラブ / 広帯域地震観測 / ロシア極東 / マントル微細構造 / トモグラフィ |
Research Abstract |
18年度は、2観測点の設置を行った。7月末に、本観測網の最も西側に位置するゼーヤ観測点、8月中旬に、ウラジオストック近郊のウスリースク観測点が、稼動した。これにより、予定10観測点中、7観測点が稼動し、順調に連続記録を取得することになった。 また、コンパクトフラッシュカードに現地収録された地震記録は、サハリンに適宜郵送され、日本側に要求する地震部分のデータの切り出しを行い、DVDに収録した上で順調に、日本側に搬送されている。これらの地震リストは、連邦保安局(FSB)に報告され、承認されている。18年度には、2005年夏から2006年10月までのデータが、日本側のデータセンターでアーカイブされ、解析に共用されるようになった。同時に、ある特別なイヴェントが発生した場合には、各観測点から、インターネットを通じて数分間のデータの転送もできるようにしてある。2006年11月15日と2007年1月13日の中部千島のM〜8地震記録は、この方法で、日本側でも利用可能になっている。 2007年2月28日から3月4日の期間に、ロシア側関係者と日本側関係者が、札幌に集まり、これまでの進捗状況と今後の観測計画についての検討会を開催した。また、この計画の一部として、2006年7月9日ー14日、札幌で、第5回日本・千島・カムチャッカ・アリューシャン島弧の沈み込み帯の地球科学に関する国際集会を開催した。本計画とそれによる成果の発表を行った。
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Research Products
(6 results)