2008 Fiscal Year Annual Research Report
広帯域地震観測によるスタグナントスラブの微細構造の解明
Project/Area Number |
16075201
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
笠原 稔 Hokkaido University, 大学院・理学研究院, 教授 (40001846)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
逢田 清 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (70230844)
宮町 宏樹 鹿児島大学, 理学部, 教授 (30182041)
谷岡 勇市郎 北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (40354526)
高橋 浩晃 北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (30301930)
|
Keywords | スタグナントスラブ / 広帯域地震観測 / ロシア極東 / マントル微細構造 / トモグラヒイ |
Research Abstract |
20年度は、本計画で設置された9観測点の順調な稼動が進展した。そのうち3箇所については、再度現場の状況を確認し、今後の発展的な日ロ間の共同観測の基礎を確かなものに出来た。各観測点のデータは、順調にサハリンのデータセンターに送付され、日本側の希望する地震に関しての波形の切り出しと、全観測点のデータを時間軸に整列をした後に、日本側へ提供された。日本側のデータセンターでは、本計画の研究者に提供されて、それぞれの分野での解析が進められた。5年間の共同観測中、機材の故障による欠測は、GPS時刻受信アンテナの不具合によるものがあったが、これに対しては予備を常置すうるようにし、ロシア側の技術者による交換で対処できるように出来たので、欠測率は、2%程度であった。当初の予想よりは、かなりよい成績だったと評価できる。最終年度に当たり、今後の共同観測の維持についての検討会を開催し、観測維持に関してはロシア側の相当の負担と、日本側の機材の保守上の負担を話し合い、極東地域の広帯域観測網として、維持続けることで合意できた。データの公開に当たっては、日ロ共に、原則として、共同研究者の優先度を、3年として、その後については、ひろく世界のコミュニティに提供できるものとした。
|
Research Products
(1 results)