2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16075203
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金沢 敏彦 東京大学, 地震研究所, 教授 (30114698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川勝 均 東京大学, 地震研究所, 教授 (60242153)
塩原 肇 東京大学, 地震研究所, 助教授 (60211950)
篠原 雅尚 東京大学, 地震研究所, 助教授 (90242172)
望月 公廣 東京大学, 地震研究所, 助手 (80292861)
杉岡 裕子 海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (00359184)
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Keywords | スタグナントスラブ / 海底地震計 / フィリピン海 / 広帯域地震観測 |
Research Abstract |
本年度は、来年度以降に実施する長期広帯域海底地震観測に必要な機材の調達及び初回となる来年度の観測に必要な研究船の利用公募への申請を行った。 購入した物品はほぼ4台分の広帯域海底地震計に相当する機材である。来年度秋の観測前に、広帯域地震計(センサー)はレベリング装置に組み込まれてレコーダーなどと共に、耐圧容器となるチタン球型高機能トランスポンダ内に取り付けられる。最大の消耗品である電源用リチウム電池は、観測開始までの保存期間が長いと内部自己放電による容量低下が問題となるので実際の観測を行う来年度に調達する。 初回の観測では観測機器の設置予定点周囲での詳細な海底地形を取得し実際の設置位置を観測航海のその場で決定する必要がある。そのために必須な装備である深海用のマルチナロービーム測深装置を持つ船舶は非常に限られているため、海洋研究開発機構の深海調査研究公募を通じての研究船「かいれい」の利用を申請し、無事に要望した期間通りに課題採択された。この観測航海は同じ特定領域研究で海底電磁気観測を行うグループとの合同で実施し、2005年10月5日和歌山出港、26日グアム入港の22日間の航海(KR05-15)となっている。この観測航海では本特定領域で広帯域海底地震計・海底電磁力計の設置を予定する約20箇所すべてでの精密海底地形調査をすると共に、広帯域海底地震計12台及び海底電磁力計10台を設置し約1年間の観測を開始する。 この観測研究計画については2005年1月21日に地震研究所で行った本特定領域の研究集会で紹介し、他の研究グループなどを交え、解析の解像度向上・観測点配置などに関する議論を行った。
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