2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16075204
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
歌田 久司 The University of Tokyo, 地震研究所, 教授 (70134632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上嶋 誠 東京大学, 地震研究所, 准教授 (70242154)
清水 久芳 東京大学, 地震研究所, 助教 (70302619)
小山 崇夫 東京大学, 地震研究所, 助教 (00359192)
後藤 忠徳 海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (90303685)
笠谷 貴史 海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (90373456)
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Keywords | 地球深部スラブ / 地球物理長期観測 / 高温高圧実験 / 計算機シミュレーション / 水 / マントル遷移層 / 地球進化 / マントル対流 |
Research Abstract |
今年度は、前年度に引き続き海底長期観測設置航海を計画研究ウと共同で実施するとともに、既存データのコンパイルと解析を進めた。実績の概要は以下の通りである。 (1)長期型海底電磁力計のフィリピン海への設置と回収 計画研究ウとの協力のもとで10月31日〜11月24日に実施したフィリピン海における「あせあん丸」航海により、前年度に設置した12台のOBEMを回収し、新たに14台のOBEMをあらかじめ予定した観測点に設置した。 (2)解析手法の開発・改良、海底観測データの構造解析に向けて 本研究者らが世界に先駆けて実用化したグローバルスケールの電磁気トモグラフィー解析手法に加え,リージョナルスケールのトモグラフィー解析を可能にする計算機コードの開発に着手した。海底観測データを扱う場合に最も注意すべきは、海底地形の取り扱い方ぞある。本研究では、1kmメッシュで表現する細かな海底地形の効果と、観測領域全体を表現する数10kmメッシュで表される大規模な海底地形の効果とを分離して扱う事により、計算精度を保ちつつ3次元逆問題を解くための現実的なコードの開発を行なった。 (3)国内外の既存の電磁気観測データの収集・コンパイル 昨年度に引き続き、すでにデータベース化している海半球観測ネットワークの電磁気長期観測データに加えて,研究対象地域およびその周辺で行われている長期地磁気観測データなどをコンパイルし、1次元標準構造の見直しにとりかかった。 (4)電磁気応答関数へのSqの効果 以前より、周期数時間から1日の間の電磁気応答関数には、他の周期帯には見られない特異な性質があることが知られていた。本研究では、データ解析や数値モデリングなどにより、それらがSq(静穏日地磁気日変化)とその高調波の影響によることを明らかにした。
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[Presentation] 中部マリアナ海域における海底地磁気変換関数2007
Author(s)
米田朝美, 馬場聖至, 歌田久司, 島伸和, 松野哲男, 後藤忠徳, A. Chave, R.L. Evans, A. White, G. Boren, G. Heinson
Organizer
海底拡大形の総合研究-InterRidge-Japan研究発表集会-
Place of Presentation
東京
Year and Date
2007-10-31
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[Presentation] Seafloor GDS analysis in the central Mariana area2007
Author(s)
Yoneda, A., K. Baba, H. Utada, N. Seama, T. Matsuno, T. Goto, R.L. Evans, A. Chave, G. Boren, A. White, G. Heinson
Organizer
第122回地球電磁気・地球惑星圏学会講演会
Place of Presentation
名古屋
Year and Date
2007-09-29
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