2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16077201
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
尾中 敬 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30143358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 隆志 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (90323500)
上野 宗孝 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (30242019)
山村 一誠 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・赤外サブミリ波天文学系, 助手 (40322630)
岡本 美子 茨城大学, 理学部, 講師 (10343469)
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Keywords | 遠・中間赤外線 / 星周円盤 / 星間塵 / 惑星系形成 / 赤外線衛星 / 「あかり」 / 中間赤外サーベイ観測 / 中間赤外線分光器 |
Research Abstract |
(1)「あかり」衛星搭載の近・中間赤外線カメラ(IRC)による中間赤外線サーベイ観測モードを、地上実験により実証し、その実現を可能とした。この中で、サーベイモードの検出限界及び空間位置精度も測定し、目標としていた性能を十分に達成した。これに基づき、「あかり」による星周円盤のサーベイ観測計画を立案した。「あかり」は2006年2月に打ち上げられ、IRCは現在軌道上で、初期の性能評価を行っている。これと平行して、地上中間赤外線分光・撮像装置により、軌道上での感度較正のための標準星の観測・解析を行う一方、データ解析ソフトの開発を進め、IRCの観測準備の体制を整えた。(2)地上望遠鏡による星周円盤の中間赤外線分光観測を行い、星周円盤中のダスト・ガスの物理状態の解明を行った。赤外線衛星ISOにより星周円盤中に水素分子が検出されとされる天体を地上分光観測したが、いずれも検出できず、観測された水素分子の輝線は円盤起源ではなく、広がった領域から放射されている可能性を示唆するとともに、水素分子が検出される条件を明らかにした。さらにM17星生成領域では、近赤外線でシルエットディスクを検出し、電波観測などから、この中心星がこれまで提唱されていた大質量星ではなく、質量の小さな星であることを定量的に示した。また非対称性がある星周円盤を中間赤外線撮像観測により見いだし、傾きをもった円盤のモデルによる説明を検討している。(3)地上中間赤外線撮像・分光装置MICSの改造設計を完了し、製作を進めた。主な改良点は、将来の衛星観測への発展を考慮し、イメージスライサーを搭載することと、ピエゾを用いて低温で精度のよい制御を行う機能を加えることである。これらと平行して、将来の大型赤外線衛星による観測装置の検討も進め、特に冷却望遠鏡の検討を行った。
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Research Products
(6 results)